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部活終了後、体力づくりのトレーニング。
これはかなりの時間を要するわけで。
つまり、小森先輩とは一緒に帰れねぇってことだ。
『本当に先輩は俺のことが好きなのか。』
走りながら、ずっと同じようなことが頭に浮かぶ。
ケータイをいじっては、菊丸先輩のことばっかり見てやがる。
あの人にとって、俺の存在はなんなんだ!?
もうすぐ付き合いはじめて3週間。
俺が思いを伝えた時も、そういう関係になったときも、先輩はいつも通りのマヌケ面だったじゃねぇか。
…マヌケは言い過ぎか?
いや、あの人のあのなんと言うかホワホワした雰囲気は…
…やっぱり、マヌケ面だな、隙が多すぎる。
まあ、話を戻すが、あの人が山風を好きなのは知ってた。
だからって部活中にまで眺めているのはつい最近だ。
もしかしたら、俺に飽きたのかもしれねぇ。
いや、もう最初っから俺に興味なんか無くて、牽制のつもりだったのか?
『私は山風みたいのがタイプだもんね!あんたなんか足元にも及ばないよっ!!』
…クソッ!
たった一瞬、想像しただけじゃねーか!
…なのになんでこんなに心がいてぇんだ?
…もう、わかんねぇよ。
その後もずっとグルグルしてきりがねぇ。
決めた距離を走り終えて、テニスコートに戻った。
荒くなった呼吸、冷たい空気がヒヤッと喉を通り抜ける。
水道の蛇口をひねって水を飲んだあと、ふとまだ電気がついた部室が目に入った。
もう活動終了時刻から1時間は経っている。
一体誰が残ってるんだ?
自分の荷物もあったし、不思議に思いながらも中に入った。
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旬純(プロフ) - 光也さん» ありがとうございます!文章力不足で長編描くのが苦手なんです、これから精進していきます、読んでくださりありがとうございましたヽ(;▽;)ノ (2015年8月24日 16時) (レス) id: 662e6da8de (このIDを非表示/違反報告)
旬純(プロフ) - 若葉有紗さん» ありがとうございます!忙しさにかまけて全然覗けてませんでした、返すの遅くなってすみませんでした(;_;)そう言っていただけて嬉しいです!ありがとうございましたヽ(;▽;)ノ (2015年8月24日 16時) (レス) id: 662e6da8de (このIDを非表示/違反報告)
若葉有紗(プロフ) - 海堂は、やっぱ私の王子だわ。カッコイイ!最高!! (2015年7月8日 15時) (レス) id: 5a9aafd3f0 (このIDを非表示/違反報告)
光也 - 短かったけど良かっです!海堂最高! (2015年7月6日 23時) (レス) id: d273799b3c (このIDを非表示/違反報告)
旬純(プロフ) - コメントありがとうございます!そして、約半年もコメ返せなくて申し訳なかったです!!すごいうれしいです、またよろしくお願いします! (2015年4月16日 21時) (レス) id: ac9ac1a3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:旬純 | 作成日時:2014年9月16日 20時