SixTONESの華_3

今はまだもどかしい ページ24

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田中side


「私さ、昨日すっごい樹に会いたくて、」



Aが隣に腰かけて突然喋り始めるのにはもう慣れた。


観衆を目前にするととんでもなく冷たいのに、

2人きりの時は塩味を欲してしまう程糖度が高いってことにも。


けど、どうしても話す内容が愛おしすぎてトゥンクトゥンクしちゃう。(





田「何それ。可愛い所あんじゃん。」


「その言い方酷くない！？私だって可愛い所の一つや二つありますー。」





顔を顰めた彼女の頬をぎゅっと摘む。


上目遣いで口を尖らせる姿は、俺が独占していいのかと不安になる位可愛い。




「じゅ？」


田「Aってあざといよな。」


「え、そんなことないよ。」


田「いやマジでさ。」


「そしたらうちのグループあざといキャラ多すぎでしょ。」





当の本人は納得していない様子だが、その首を傾げる動作がそう思われる所以。


これが無自覚だからAは怖い。


演算だったとしたらもっと怖い。


俺は平静を装ってるけど内心バックバクだからね？


Aもそうだったらいいなと何度願ったことか。





「で！樹と会いたかったの。」


田「うんうん。」


「だからYouTube見返してたら慎太郎に会いたくなった。」


田「ええ！？俺ぬか喜びしちゃったじゃん、、」


「んふ、慎太郎の気分になった。」


田「俺もう慎太郎のこと敵対視しそうだわ。」


「きょもも取られてるもんね。」





相槌を打ちつつ髪に触れれば、目を泳がせてはにかむ。


マジでこれは国が総力を上げて保護した方がいいんじゃないか？


顔面国宝すぎる。


いや顔だけじゃないんだよなぁ。


俺の推しは。((





「気が向いたら樹にも構ってあげんね。」


田「なんでそんな上からなんだよ。笑」





Aの中ではこれは構ってあげるに入らないのかと打ちひしがれるアラサー初の昼下がり。


ま、悪くはないな。笑



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田中樹さんお誕生日おめでとうございます！

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