爆モテにはご用心 ページ14
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初夏の夕暮れ、いつも通り迎えに来てくれた樹の車に乗り込んで、どうすることも無くただじっとその横顔を眺める。
夕日に照らされた彼が美しくて…
とかキザな言葉を投げかけるつもりはない。
目の前の太陽に目が眩んだ。
たったそれだけの陳腐な理由。
田「何、俺に見惚れた？」
「ばか、何言ってんの。」
田「え〜、すごい俺の事見てたじゃん。」
「眩しかっただけだもん。」
田「でも俺のこと見てはいたでしょ？」
「それはそうだけどさ、、もう！！」
田「ははっ！」
樹は私をはやすように横目で見る。
余裕と言わんばかりの出で立ちに軽くパンチを食らわす。
いて、たった2文字の滑稽な芝居をしながら十字路を左折。
「この前さ、SixTONESは娘と付き合わせたくないジャニーズNo.1って記事見て、」
田「え、どういうグランプリ？」
「今本当にその通りだなって。今確信した。」
田「俺のせい？」
「うん。樹みたいな人絶対嫌だもん。」
私の言動に帽子を被り直して、乾いた笑い声を漏らす。
その仕草を眩しいからという言い訳を作って見つめた。
田「じゃあ、自分ならどう？」
「うん？」
田「娘とは付き合わせたくないんでしょ？じゃあ自分なら付き合っても良い？」
「いや、あの、」
こんな都合の悪い時に限って信号は赤に光る。
すると、嫌らしく口に弧を描いて私の頭にポンと手を置く。
田「大丈夫、こんなことAしかやんないから。」
「樹って運転すると人変わるタイプだっけ？」
どうして今日はこんなにも余裕そうなのだろうか。
いや、元からこういう性格だったっけ？
本当、樹って奴は扱いに困る。
常に私の存在に口と財布の紐を緩めているかと思いきや、こうして稀に心を擽るような事をしてくる。
だから、樹ワールドにはAワールドで返してあげよう。
「やっぱり樹ってLOVEじゃん？」
田「んー？」
「私はきっと愛なのね。でも樹はLOVEなのね。」
田「は？」
「だから違うんだと思う。次元が。」
田「俺を怖い世界に連れていかないでー！」
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じゃがまる。(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます！最近凄く暑いですよね...美紀さんも熱中症にはお気をつけください！ (2020年6月15日 18時) (
レス) id: ea7a42b86e (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年6月15日 15時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じゃがまる。 | 作成日時：2020年5月15日 12時
