仕 舞 っ た 笑 顔 _Taiga.K ページ1
俺とAが出会ったのは10年以上前の出来事。
突然、彼女はJr.のレッスン室に現れた。
透き通った肌、艶のある髪、こちらを真っ直ぐに捉える瞳、そして闇を宿した様な表情。
「華園Aです。よろしくお願いします。」
真顔のまま言い放った言葉は、酷く冷たかった。
それと同時に、皆が息を飲むのがわかった。
それは俺も同じだった。
こんなにも人を惹き付けるオーラを纏った人間に会ったのは初めてだったから。
『華園は、今日から君らと一緒にJr.として活動する。良くしてやってくれ。』
静まり返っていたこの空間が一気にざわめく。
それは決して歓迎なんかではない。
戸惑いや批判。
ただただ"ジャニーズに女が入る"という異常事態に不満を漏らすのみだった。
誰も彼も蔑む様な視線を送る中、俺は彼女から目が離せなくなった。
だからといって彼女を皆の輪の中に入れてあげることは愚か、声を掛けることを出来ぬまま非情にも時は過ぎていった。
その間、彼女は1度も笑わなかった。
しかし、一つだけ分かったことがある。
それは驚異的なポテンシャルを秘めていたということ。
ダンスはすぐに基礎を掴み、体幹が全くブレないしなやかな踊りに先生も目を丸くした。
さらに、先生の意地悪で大観衆の前で披露した歌声は誰もが聴き惚れた。
そんな人物に世間が注目しないわけが無い。
新聞や報道番組は、その存在を大きく取り上げた。
そんな動きに異を唱える者は当たり前のようにいる。
『ちょっと来いよ。』
先輩Jr.と共に消えていく姿も何度も見た。
けれど俺は、何も出来ない自分の無力さを痛感するばかりだった。
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じゃがまる。(プロフ) - 美紀さん» 返信遅れて申し訳ございません！ありがとうございます！ (2020年6月10日 17時) (
レス) id: ea7a42b86e (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SixTONES大好きです大我君と北斗君と樹君寄りのオール担当です最高です (2020年5月27日 14時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じゃがまる。 | 作成日時：2020年3月15日 20時
