白い夢 / ま ふ ま ふ 【男主】

白い夢 5 ページ6

Aside

タオルもふかふかでいい匂いがする

ただ自分の体を見る度吐き気が出てくる

『汚い』

父親に殴られたあとが痛々しく残る

もう痛くはないけど

『……タオルいい匂い…』

服を着てると、少し大きいくらいだった

下着は問題は無かった

そのままリビングに戻ると

ソファーに座ってるお兄さん

『(そういえば名前聞いてないな)…あの』

「あ、気持ちよかった？」

『はい、ありがとうございます』

「髪の毛乾かそうか」

『か、乾かす……』

なんだここ、天国なのか なるほど…

いい匂いしかしないし

音も心地いい

「乾かしてあげようか？」

『え、あ、』

頭なんて乾かしてもらったことが無いから、

好奇心が動く

『お、お願いしていいですか…』

なんとなく恥ずかしい

「いいよ！ そこ座って(足の間)」

『…(ちょこんと座って)…(ワクワク)』

人に頭を触ってもらうなんて、何十年ぶりだろうか

ドライヤーの音も風も心地よくてまた睡魔が襲ってくる

「髪の毛柔らかいね」

『ん…』

長い指がくすぐったい

ダメだ、意識が……遠のいて行く……

______________________________________

まふまふside

メールで連絡を取っていると

『あの…』

声が聞こえてきた

髪の毛が濡れてぺたんっとしている

「(可愛い)」

冗談で言ったつもりのドライヤーもして欲しいって言われたらするしかないでしょ！！

髪の毛1本1本柔らかいし

眠たいのか首が不安定だ

「眠たい？」

『………』

返事が無い

髪の毛がかわいてふわふわになった時には

爆睡していた

「まぁ…疲れてたんだろうな」

Aをお姫様抱っこをして 寝室まで運ぶ

軽っ……

「名前だけでも起きてる間に聞いとけばよかったな…」

『すぅ…すぅ…』

顔も綺麗だな……

「(名前の前髪を触って)…さ、僕も作業しよ」

白い夢 6→←白い夢 4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す