白い夢 / ま ふ ま ふ 【男主】

白い夢 36 ページ43

Aside

カーテンの隙間からの光で目が覚める

『……』

真冬さんは居ない

起き上がってカーテンを開く

雲ひとつなくて 綺麗な青空だ

時間は 8:27

今日は何曜日だっけ

真冬さんと散歩に行きたいな

洗濯物を回して干して

『♩〜』

鼻歌を歌いながらリビングに行く

真冬さんは先に起きてるのかな？

ドアを開けると いろはとぽてとが出てくる

『あれ、ゲージに入れてなかったのかな？…』

ご飯を貰った形跡も無いし…

「にゃー！」

「みぁ みぁー！」

『あっ、ご飯だね、今用意するから』

リビングには居ないし……作業部屋で寝ることなんて無いと思うし……

後で一応確認しよう

ザラザラとエサ皿に入れる

入れ終わって

作業部屋まで行く

電気は着いていない

『……？』

作業部屋には居ない

おかしい

玄関まで走って靴を確認する

靴はある

寝室にも居ない、リビングにも作業部屋にもいない

トイレは少し考えにくいな……

となると、物置かお風呂場

どっちも可能性は低くないか…？

一応、一応ね

手が震えてる気がする

お風呂場から見よう

ドアを開くと

電気が着いている

お風呂の

『……え、嘘でしょ？？』

急いでお風呂のドアを開く

湯船に浸かった状態で寝ている真冬さん

『ちょっと！！？？？』

急いで叩き起す

息はしている

「ぅ……」

『真冬さん！！！ 起きてください！！』

肩を叩くと凄く冷たい

湯船に張ってたお湯もぬるくなってるからか

「ぁ…れ…」

目が開いた

『喉乾いてますか？？』

「わ、かんな…い…」

少し乾燥してるような気がする声

『脱水症状が出てるかもしれないんで、念の為に水持ってきますので、起きてくださいよ』

急いで水を汲んで持っていく

「……さむっ…なにこれ…」

ぼーっとした顔をしている

『なんでお風呂で寝てるんですか』

水とタオルを渡す

「なんで、だっけ……」

僕より真冬さんの方が死ぬんじゃないかとハラハラする

『やっぱり1人で先に寝るの辞めます』

「え」

真冬さんが出てきて思い出す

真冬さん裸じゃん

めっちゃ色白いじゃん、細いじゃん

『………じ、じゃあ、先部屋行ってるんで…』

見ないように出て行こうとする

「ちょっとだけ、抱き締めていい？」

『えっ』

「寒くて…」

『………下着だけ履いてくれませんか…』

「…気にするの？」

『しますよ！？？』

「わかった…」

待っていると後ろからぎゅっと抱き締められる

「はー…あったか…」

『自業自得ですね』

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