白い夢 / ま ふ ま ふ 【男主】

白い夢 4 ページ5

Aside

「ただいま〜」

玄関も広い……廊下綺麗……床に物が落ちてない…

『……』

「どうしたの？」

『あ……いや、感動してしまって…』

「え」

部屋の奥から 猫の鳴き声が聞こえる

「あ、はいはーい ただいま」

部屋の奥に歩いて行ってしまった

『お邪魔します…』

靴を脱いで隅に置く

部屋の中に入ると なんかよくわからないけどいい匂いがする

タバコ臭くない…

酒臭くない……

『ここに住みたい……』

「えっ」

『あっ、いや、何も無いです』

零れてしまった本音に自分も驚いた

よく見れば服も汚い…

『………』

「おいで、消毒しよう？」

白いソファーに座って欲しいのか 手招きしてくる

『あの…服、汚くて…』

「…汚くないよ？」

『いや、でも…床で……』

「……あ、服貸すから、お風呂入ってきたら？！」

『えっ』

お風呂 入れる？

『あ、暖かいお風呂？』

「もちろん」

スタスタと自室に歩いて行ってしまった

白と茶色の猫が不思議そうに匂いを嗅いでくる

『可愛い…』

触ったら汚れそうな気がして触れない

「これ、デカめのパーカーで…ズボンと、客人用の下着」

『客人用の下着………』

しかも新品…

「よく泊まるくせに、毎回持ってこないバカが友達にいるから」

苦笑いをしながら渡してくる

「お湯も張ってるから、ゆっくり入ってきなよ」

『あ、ありがとうございます…』

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まふまふside

特に何も考えずに家に入れてしまったが、

手当した後どうしよう…

「あ、下着男用じゃん、大丈夫かな…………待てよ、…あの子性別どっちだ？……」

頭がこんがらがってくる

「いや、声…も中性ぽかったし…胸なかったけど…そーゆー子なのかもしれないし…(失礼)」

なんて考えながらいろはとぽてとに餌をやる

「うーん……」

時計を見ると 2:42

そらるさんなら起きてるかな

メールしてみよう…
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Aside

『ふ…ぁああ…』

久しぶりの暖かい湯船に力が抜ける

『ぅー…気持ちいい…』

シャンプーもリンスも…トリートメントまであり

ボディソープもそこそこな値段がしそう

洗顔にも力を入れてそうで

色んなものがある

『(イケメンは大変だなぁ…)』

日頃のストレスが出てきてしまい

あまりにも気持ちよくてウトウトしてくる

『……出よう、寝てしまう』

手探りでタオルを探し

タオルに身を包む

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