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覚めない夢 ページ3

また、起きたら


素敵な少年、空と小さなパイモン

暖かな2人と話すのは

何故かすごく落ち着いた


鼻がツンとして目の奥から涙が溢れ出る

何故だか、なぜだか分からないけど

涙は止まらなかった



「A、A…!」

ゆさゆさ、と揺れる感覚
誰かに起こされて、薄らと目を開ければ視界に広がる見覚えのある顔


『…ぱいもん…?』

「怖い夢を見てたのか?魘されて、泣いてたから起こしちまったけど………その、大丈夫か?」

ぎゅ、と腕を小さな手が握った

『…分からない、ただ……なんか、不安で……それに、なんでまだ…目が』

「大丈夫だぞ、オイラがいる!それに空もいる、何も不安にならなくていい!!きっと美味しいご飯も食べてないから空腹で変なこと考えちゃうんだな!」

うんうん、と頷くパイモンを横目にゆっくりと上半身を起こす

とっても可愛くて、今はただ少し、少し人に触れていたかったから

抱きしめてもいい?って聞いたら、いいぞ!って言ってくれた


『…パイモンってすごく柔らかい、もちもちのつるつる』

「ふ、太ってるって言いたいのか!?」

『ううん、お肌がもちもちしてて、とってもいい状態だねって言ってる』

「お、オイラを食べても美味しくないからな!!!絶対!!」

「Aは」

『…うん?』

「Aは不思議な甘い香りがするな…?この匂い、なんだ…?」

くんくんと洋服を嗅ぐパイモンに少し照れてしまう
臭くないかな



「ごめん、こんな所に寝かせて」

『空…と……?』

「こんにちは!私はアンバー、西風騎士団の偵察騎士なの!早くモンドで貴方の怪我を見てもらいましょう!」

「もうすぐだから、ほらA」

『えっ………いや……あ、歩けるよ…』

さっきはパイモンと空だけだったからお言葉に甘えたけど…
歳の近い女の子におんぶされるのを見られるなんて恥ずかしすぎる……


「何言ってるの!甘えるべきだよ、何かあっても私が戦えるし、何の心配も要らないんだから!」

そういう事じゃ、ないんだけどなぁ……

「A!!早く行こうぜ!オイラお腹がすいたぞ!!」

恥ずかしい気持ちを抑えて、空の背中にゆっくりともたれ掛かり首に腕を回せば空は軽々と足を支えて腰を上げた

空は見た目よりもずっと力持ちだ

背中に顔を埋めて眠ったふりをしたのは、言うまでもない




なんで、目覚めてもまた夢の中なんだろう

悪夢じゃないだけマシだけど

久しぶりの夢は結構体力を使うなぁ…何もしてないんだけど

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ミルクレープ - めっちゃ好きです!これからも更新頑張ってください!わくわくしながら待ってます!(主人公ちゃんめっちゃ可愛いですね) (2022年12月7日 22時) (レス) @page3 id: e82571c646 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年4月8日 7時

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