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10.思いついた ページ11

そノままワタシは会議室ヲ後にした。
あノ書記長様の顔が脳裏ニ焼き付イテ離れナい
ドウしてアんな顔をシたんダろう?
まぁイイや。こンなこと考えタってなンニもならなイ。

部屋に帰ってふと思いついた。

『そうダ。この国をデよう。』

まズ、総統閣下ニ辞表を出シた。
総統閣下は何モ言わずただこちらを見ツメていただけダった。

ソシて、荷物をまトメて城ノ門を出た。
思イ出がふつふつト浮かび上がっテくる。
ワタシが初メて城ニ来た日。
幹部ノ皆様は笑顔デ迎えてくだサった。

でもソンな思い出はもウ無い。
消えてシマったんだ。
人間ハ所詮、こうイウ生き物ナんだ。
分かッテた。ワカッテタンダ…

昔ヲ思い出すナァ
ワタシは涙をナガしながラ歩きダした。

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作者名:いお | 作成日時:2020年8月14日 0時

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