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私たちはマリエールさんからの呼び出しを受けて、ただ今三日月同盟のギルドホールへ向かっている。


A『マリエールさん、焦ってたりした?』

シロエ『うん。三日月同盟内で何か起きたのかも』


ギルド内‥‥か。あの人のとこだから分裂や争いという訳ではないだろう。
となると気になるのは‥



そんなことを考えているうちに目的地に着く。
 

三日月同盟のギルドホール内はいつにも増して慌しい感じがした。



通された部屋にはマリエールさんとヘンリエッタさんが居た。
少し思い詰めたような顔つきは、私たちが入ってきたことに気付くと咄嗟に笑顔に戻る。


マリエール『わざわざありがとうな、三人とも。ちょーっと散らかっとるけど堪忍してな』

マリエールさんは器用にウインクすると、どうぞ座ってと言わんばかりに彼女の向かいに置かれたソファを指す。


流石に4人は座れないのでシロさんが座り、アカツキと直継さんと私の3人は後ろに陣取る。



中々話し始められないマリエールさんにかわってシロさんが口を開く。


シロエ『遠征‥‥ですか』






マリエール『おん。そうや‥‥』



シロさんはギルドホールに入った時から気づいていたような口ぶりだ。
ホント、流石だよね。



マリエール『うちのギルドな、この前からちょっと人数増えて今24名なんよ。でな、そのうち1人はアキバにはいないってことは言ったよな。実は‥その子がな‥‥』


シロエ『事件に巻き込まれた、と』



マリエール『そうや‥』


なるほどね。だから遠征ってこと。


マリエール『ススキノにいまおるんだけど、セララっちゅう子で..』



セララ?もしかしてその子..

A『〈森呪遣い〉(ドルイド)だったりする?その子』

マリエール『!知っとるんか、セララのこと』

A『何回かパーティーを組んで、師範役とかやってたよ』


あの子は私の大事な子だ。自分を卑下する癖はどうにかした方が良いが、すごくいい子だ。


マリエール『高レベルのプレイヤーに襲われたらしくてな。ススキノ、こっちよか治安悪いねん』

ヘンリエッタ『セララを助け出すため、このギルドからは私とマリエを筆頭にまとめ役はほとんど出払います。そこで、シロエ様達にお願いなのです。』

マリエール『うちらが行ってる間、残ったメンバーの面倒見てくれへんかな』


シロさんは..考えている。


きっと、この案よりも良い案があるのだろう。









シロさん、私たちはシロさんのこと、信じてるから。

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チカ(プロフ) - 報告ありがとうございます。修正させていただきました。 (2021年10月17日 16時) (レス) id: a71f7d74c3 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ14で、「仲間」が「中間」になっています。 (2021年10月16日 3時) (レス) @page14 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チカ | 作成日時:2021年10月7日 22時

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