82.母との会話 ページ34
私は暫く浅い水の中を進んでいくと
ふと足を止めてしまった
目の前には……
笑っている母が立っていた
『………おか……ぁさん……お母!さん!』
私は勢いよく抱きついて
ぎゅうっと母を抱き締めた……
華「…お〜……ははっ
久しぶりだね、A」
大きくなったなぁと頭を撫でられると
つい泣いてしまう
『……うぅ………おかぁ…さんっ………』
華「………ん?
ほら、此所にいる
大丈夫だ」
『………あ……ごめんなさい……
それで…どうして此処へ?』
華「…説教しに来たんだよ
な〜に此方に来てるんだよ
しかも、大量出血なんてしちゃって……」
『………私は………誰も失いたくなかった
もう………大切な人たちを…
失いたくはなかったの!』
華「…はぁ……なら、その為なら
自分が犠牲になればいいって思ってんのか
甘ったれるな!!」
『………っ……』
華「………Aが犠牲になって
もし大切な存在が助かったら
あぁ良かった、助けられたって
心から思うかもしれない
でもな……残された奴はずっと
後悔するんだよ!
それは………Aが一番
わかってるだろ」
『…わかってるよ………勿論わかってるよ!
私だってお母さん達を失いたくなかった!
まだ笑って生きていて欲しかった!
っ………沢山……
沢山やりたいこともあった…のに……
どうして…置いていくの………』
華「…はぁ………A」
お母さんはしゃがんで私を優しく
抱き締めると話を進める
華「………A……私はずっと後悔してた
それと同時に……嬉しかったんだ
私たちの事を覚えてて、
自分の為に生きようとした姿に
だから………………私の願いは一つ
まだこっちには来るな
おばあちゃんになってから来てほしいんだ」
『………っ……お母さん、私ね……ずっと
このままでいいのかなって思ってた
でも………私には皆がいる
だから………寂しくなんか……ないっ……
ない……からっ』
溢れ落ちる涙を拭き取りながら
前を向いて笑った
もう二度と失わないように
華「………此処までだな………
じゃあ行ってらっしゃい」
『………お母さん………私は貴方の
自慢の娘だったかなぁ?』
華「当たり前でしょ!
大好きだよ、A!」
『…私も!』
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宵月葵(プロフ) - リクエストありがとうございます!勿論私なりに書かせて頂きます! (2019年3月22日 12時) (レス) id: e14937e55f (このIDを非表示/違反報告)
iqqvyuu(プロフ) - リクエストさせてもらっても良いですか?夢主が黒の組織にさらわれてしまって、それを知ってしまった公安組に助けてもらうのは出来ますか? (2019年3月22日 8時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)
iqqvyuu(プロフ) - 宵月葵さん» このあとどうなるかな?お菓子の採点はどう決めるのか気になります!続き頑張って (2019年3月14日 20時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)
宵月葵(プロフ) - ようやく告白させる事ができて私もホットしてます!これからも宜しくお願いします! (2019年3月9日 17時) (レス) id: d70884df7e (このIDを非表示/違反報告)
iqqvyuu(プロフ) - 告白したぁ♪♪♪おめでとう!! (2019年3月9日 17時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宵月葵 | 作成日時:2019年1月22日 4時