空白の時間

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:5,497 hit

81.久しぶりページ7

あれから私は七歳になって暫く
町を見守っていた

そう言えば私ってどうしてるんだろう

気になった私は久しぶりに自分の家に
帰ることにした

『………ただいま～……』

声をかけても誰も答えない

それはそうだ、皆私の姿は見えない

畏ではないよ？それとは別で神力
まぁ神様の力で此方に来ているから誰も
私の事なんて見えないんだ

でもそれで良いんだ

『♪～♪～』

それなら此処を守っている枝下桜に
想いをのせて…

あぁどうか

どうかリクオ達を守ってあげてね

ぬ「……枝下桜が…珍しいのぅ」

ふと縁側に目を溢すと枝下桜が柔らかく
花弁を舞わせていた

もしかしたらAが来ているかも
しれないのぅ

あぁ早く

早く目を覚ましてほしいのぅ

『…お爺ちゃん…』

良かった、自然に笑えている

ここ最近あんまり笑顔はなかったから

リ「うーんうーん…」

氷「どうしましたか？若、も…もしかして
お腹いたですか！？
ど、どうしまわぁぁあ！」

ありゃりゃ、氷麗また引っ掛かったね～
本当リクオはやんちゃで困るね

まぁ其処が可愛いんだけどね

暫くしてリクオを三代目にという
動きが始まっている

早いんじゃないのかな？

少しだけ不安を覚えていた矢先

事件は起きてしまった

首「若？どうなされましたか？」

リ「うん、ちょっとね」

首「そう言えば総大将がお呼びでしたよ」

リ「じいちゃんが？」

私は屋敷の中に入れない

だから外でうろうろしながら待っていると
突然リクオの大声が聞こえる

何かあったのかなとリクオの元に急いだ