完璧すぎる兄と比べないでください

３１話 ページ32

貴「えっ」

ガバッと、小日向先輩に抱き締められる。

小日向「……うん、ありがとう…………僕、明日ヒースくんたちにも言ってみる……」

やばい。すごくやばい。
この先輩、謎なくらい、

い い 匂 い が す る

小日向「……彼と走るのも想定しておかないと……ね」

貴「えっ……でも、先輩が嫌なら……」

小日向「嫌だけど、みんなと先に進めなくなるのはもっと嫌だからさ」

貴「先輩……！」

小日向「もう少し、このままでいさせて……情けない先輩で、ごめんね？」

貴「いえ、そんなことないです。私にはとっても頼りになる先輩ですよ」

ーーーーーー

それから少しして二人は歩きだした。
そして小日向先輩は家まで送ってくれた。

小日向「ん？なんか……苗字違うけど大丈夫？」

貴「え？ああ、ここいとこの家で……高校生の間住まわせてもらってるんです。大学生の一人暮らしなので部屋も余ってるらしく……」

仕送りも二人分まとめたほうが楽との親たちの意見のもと、そうなったのだ。

小日向「そっか。じゃあまた明日ね」

貴「はい！また明日」

手を振ってから家にはいる。

…………ふ、ふおああああっ
ドキドキした……っ


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まさかまさかまさかの、ファーストターンが小日向先輩になるとは予想外すぎた＼(^o^)／

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