完璧すぎる兄と比べないでください

２５話 ページ26

静馬「それではこちらへ」

静馬さんに案内されたところにはジムか、というくらいの設備が整っていた。

貴「部費……頭おかしいんじゃないの……？」


お金掛けすぎでしょ……

唖然としている間に話は進んでいき、過密なトレーニングが始まった。

道理で、強いわけだ。

怜治「そうだ！今度うちと方南で合同合宿しようよ！」

貴「えっ？」

静馬「それでは先生の方へ掛け合っておきますね」

怜治「うん、よろしく」

貴「合同……合宿」

怜治「部屋割りはどんなのがいいかな？」

静馬「部屋はたくさんありますので１人１部屋でよろしいのでは？」

怜治「そうだね」


いや、いやいやいや。

この二人、なにもわかっちゃいない。

貴「ダメです！」

怜治「えっ？な、なにが……？」

貴「合宿の醍醐味をなにも分かってない！！！」

怜治「合宿の……醍醐味？」

貴「合宿は大広間で雑魚寝でしょ！学校はわかれていいけど、同じ学校同士は同じ部屋でお願い！お泊まりだからこそできる話とかあるんだから！」

遊馬「A！いいこと言う！！！やっぱ泊まりって言ったら雑魚寝だよな！」

貴「さっすが遊馬！話がわかる！」

怜治「……そういうものか……ん？えっと、ちょっと待って？学校内は同じ部屋ってことは、方南ストライド部の男子と相部屋ってこと？」

貴「当たり前じゃない」

怜治「そ、それは認められないよっ」

貴「えっなんで？」

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