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1話 ページ2

私の前でいつもキラキラ輝いていた。
その光のせいで私は影のような存在だった。


私の前の圧倒的な光、それは……



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


怜治「ねぇ、A」

貴「……なに?」

私の2歳上の兄、諏訪怜治。
太陽並みの輝きを放っている超完璧な人。

怜治「聞きたいことがあるんだけど」

貴「……?」

いつもなら私の部屋になんて絶対来ない兄が聞きたいこと?

想像できなさすぎて怖い。

怜治「いまAって中3でしょ?」

貴「……そうだけど」

怜治「高校って決めてるの?」

いまは中3の3月終わり。
卒業式もぶっちゃけ終わってる。
決まってないわけがない。
というか、合格通知すらもうとっくの前に来てるし。
たまに天然発揮するんだよなぁ、この兄は。

貴「ええ。決まってるけど?」

怜治「そうなんだ、入試っていつなの?」

貴「終わったけど」

怜治「えっ、終わったの?」

貴「一応お兄ちゃんも1回は受験生やってるんだよね……?」

怜治「うん、やってるよ」

貴「………………」

なんて笑顔で言うんだ。
ちょっとひるんだじゃないか。

怜治「それで?合格通知はいつ来るの?」

貴「もう来たけど……」

怜治「うそ、なんで言ってくれなかったの?」

貴「いや……そもそもお兄ちゃん、ほとんど家には帰ってこないのに、言うタイミングなくない?」

まあ家に居ても言わないけど。
ていうか今更私の進路なんて聞いてどうするんだか。

怜治「そっかー、受かったの?」

貴「もちろん」

怜治「わぁ!おめでとう!よかった」

貴「あ、ありがとう……」

こんなに自分のことみたいに喜ばれて嫌な訳じゃないけど、なんだか複雑な気分。

怜治「また一緒にお昼ご飯食べれるね!静馬に頼んでおかないと!」

貴「………………………………ん?」

一緒に……お昼ご飯?
なにを言ってるんだろう、兄は。

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アルト@ポケモンlove(プロフ) - ララさん» コメントありがとうございます!私も絶賛貯金中です!更新速度落ちないようにがんばりますー!お互い1日でもはやくゲームにたどり着けるといいですねっ!! (2016年2月23日 23時) (レス) id: 3bd084aa64 (このIDを非表示/違反報告)
ララ - 私もゲームのためにお金貯めてます!更新早いですね!頑張ってください! (2016年2月23日 23時) (レス) id: c49f3edfbe (このIDを非表示/違反報告)
アルト@ポケモンlove(プロフ) - 柚さん» コメントありがとうございます!私もゲーム欲しくて!Vita買うとこから始めるつもりです!!嬉しいお言葉ありがとうございます!!!がんばります!! (2016年2月22日 8時) (レス) id: 3bd084aa64 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 同じく冬アニで知ってからの小説とかゲーム買っちゃった奴です←← こういう小説待ってました!!原作沿いでは無くちゃんとオリジナル要素が入っていてとても面白いです!更新がんばってください! (2016年2月22日 0時) (レス) id: a1cd87ff75 (このIDを非表示/違反報告)
アルト@ポケモンlove(プロフ) - ララさん» コメントありがとうございます!今期の冬アニ充実しすぎてて嬉しいです!!!ふぁ!!面白いとおもってもらえて光栄です!!ありがとうございます!!! (2016年2月21日 21時) (レス) id: 3bd084aa64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルト@ポケモンlove x他1人 | 作成日時:2016年2月21日 19時

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