5話 ページ6
「君の体に触ったら具体的にどうなって死ぬんだい?」
「命を吸いとられて死ぬわ」
「1秒触れてパッと離せば死なないんじゃないかい?」
「……実験するつもり?……やめて頂戴よ?」
心底嫌そうに彼女は体を引く。
それはそうだ。
自分のせいで人が死ぬなんて誰だって嫌に決まってる。
初めてじゃなかろうと、ね。
「……でもわからない、わからないよ。異能力を無効化する異能力で無効化できない異能力をどうしろっていうんだい?」
「それは…………」
私も知らないけれど……と、項垂れる。
「で、でも!不老不死の異能力を持ってる人なら知ってるわよ?忘れもしない……っ、あの悪魔!“蘇我馬子”……、よくも兄様を……」
蘇我馬子……
それも、聞いたことがある
「へぇ…………なんだか現実味がなくてよく分からないけれど、Aちゃんは彼に相当の恨みがあると?」
「あるわ、末代まで祟ってやりたいほどね」
もう末代も末代まで来てるくらいの時は経ってる……と言いたいのをグッとこらえる。
きっと、そいつ自身は生きているから。
「だから、お願い。力を貸して?」
「ああ、いいよ。可憐なお嬢さんの頼みだしね。もし蘇我馬子とやらを殺せたら、私と心中してくれるかい?」
「ええ、喜んで」
「交渉成立だね」
61人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アルト@(プロフ) - 緩奈さん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2017年2月8日 17時) (レス) id: 3bd084aa64 (このIDを非表示/違反報告)
緩奈 - 凄く面白いです!続き楽しみに待ってます。 (2017年2月8日 17時) (レス) id: 9261dd0ed9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アルト@ポケモンlove | 作成日時:2017年2月6日 18時