10話 ページ11
「とりあえず、マフィアの拠点は案内し終わったから……うちに来る?」
「……そうね。行くところもないし」
それに太宰は黙り込む。
「あのねぇ、君女の子なんだよ?私は男。そんなやすやすと男の家に行っちゃダメだよ?危険だよ?男はみんな狼なんだよ?」
「…………?」
不思議そうな顔をされる。
……わかってないのか?
「だーかーらー、Aちゃん、私に襲われるかもしれないよって言ってるの!」
「……ああ。でも、私に直接触ったらもれなく死ぬけど?」
「…………」
あーー……そういえば、そうだったね。
手を出す=デッド
ということですね。把握。
「君に触りたいな」
「手袋や服ごしなら、死なない。あと、髪も」
どうぞ?と両手を広げられる。
「いつか」
「?」
「いつかAちゃんに素手で、触れるよ。きちんと、素肌にね」
「……だから」
死ぬってば。そう言おうとしたのを遮られる。
「その異能力は私が絶対に解く。そんでもって君は私と心中する。そのときに私は君に直接触れるし、抱き締めるよ。いいね?」
「…………ふふ、やれるものならやってみせて頂戴よ」
「もちろん、ご覧にあげますとも」
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アルト@(プロフ) - 緩奈さん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2017年2月8日 17時) (レス) id: 3bd084aa64 (このIDを非表示/違反報告)
緩奈 - 凄く面白いです!続き楽しみに待ってます。 (2017年2月8日 17時) (レス) id: 9261dd0ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルト@ポケモンlove | 作成日時:2017年2月6日 18時