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1話 ページ2

三日前から横浜には豪雨が降り続いていた。

「うわぁ、また川が氾濫だってさ」

「……人、川から打ち上げられたって……」

テレビに映った写真に探偵社員一同、ため息を吐いた。

「太宰がついに……」

【川から二日前に失踪したと思われる太宰治さん22歳が見つかりました。生存は絶望的だと思われましたが、彼は何事もなかったかのように歩き去りました】

「…………はあ?」

国木田さんが人一倍、眉間に皺を寄せる。

「あいつは氾濫した川に二日身を置いても生きていると言うのか?」

それは二日前のこと、ニュースで川が氾濫したと聞いた途端に立ち上がり、川に行ってくる!と言い残し、去っていったのだ。


それなのに。奴は……

呆然とするなか、探偵社の戸が開き、ずぶ濡れの太宰が入ってきた。

「いやぁ、今度は救急隊に入水の邪魔をされたようだよ」

なんでもない顔でそう言った。

「お、おい太宰、お前は二日前から水に入っていたんじゃ?」

「ああそうだよ……そうだね、この二日で100回は死んだと思うけれど……」

ああ、100は盛りすぎかな?なんてへらっと笑い飛ばす。

「また、死ねなかった」

当然だ。
こんなに簡単に死ねるなら、彼女は苦しまなかったはずだ。

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アルト@(プロフ) - 緩奈さん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2017年2月8日 17時) (レス) id: 3bd084aa64 (このIDを非表示/違反報告)
緩奈 - 凄く面白いです!続き楽しみに待ってます。 (2017年2月8日 17時) (レス) id: 9261dd0ed9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルト@ポケモンlove | 作成日時:2017年2月6日 18時

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