【文スト】名前を呼んで【織田作之助】

リクエストОωО ページ33

弟から手紙がきた理由なんて至極簡単。

危険だから、来るなってこと。

それで私たちがいかないわけないでしょう？

「じゃーーん！」

「……なんだそれは」

真っ黒なロングコート風の戦闘服に、真っ黒なズボン、ロングブーツ、そして、茶色のマント……フード付き。


「いつか着ようと思って作ってみました」

「器用だな」

娘の服も手作りのものが多いのは知っていたが、こんなものまで作ってしまうとは。

「治が来てほしくないと思ってるなら、暗躍しましょう？ちょっとだけ、手助けして被害を減らしましょう」

表立っては動けないけどね。と笑う。

「そうだな。それが今の俺たちにできることだな」

ビシッと黒い服を纏う織田作はなんだか、雰囲気が違ってドキッとした。

「どうした？」

「なんかストイックな感じがしてドキドキするわ」

「……惚れ直したか？」

「直すもなにも、ずっと惚れてるもの」

「…………っ…………ずるいやつだな」

そういって、織田作は私の髪を撫でる。

「さ、行こう」

「ええ」


_____________________________続きます♪

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