【文スト夢】その部下イケメン症候群につき要注意【中原中也】

ーーーー話 ページ36

「呼び出しに応じるんだな、手前」

「ん？来てくれてありがとうございます、でしょう？中也」

珍しく双黒が揃う。

「それで？君なんのようなの？私を呼びつけたりして」

「聞きたいことがあってな」


Aのことで。そう言うと太宰の目が怪しく光る。

「あいつって昔からあんな変なことになってたのか？」

「いいや？私が知る限り……そうだね。４年くらい前に発症したのかなぁ」

四年前と言ったら初めてあいつに出会ったときだ。
でも四年前からあいつはああだった気がするが。

「原因とかわかるか？」

「どーして？なんで知りたいの？」

「あいつを助けてやりたい」

それに太宰は興味なさそうに ふぅーん？と首をかしげる。

「君に教えるのは厭だけどね。しょうがない。…………織田作が死んでからだよ、ああなったのは」

織田作之助。
ポートマフィアの下級構成員にしてAの身元引き受け人。

「_______人を助けて強く生きろ。それがあの子への織田作の最後の言葉。あの子は必死に考えたんだろうね。織田作が死んでまだ回りきらない子供の頭で」

「…………」

強く、助ける。それが180℃くらいから回ってああなった。

待て、これはどうすればいい？
原因が結構どうにもならなかったぞ。
……織田さんになるか？俺が。


ますます混乱した頭のまま、マフィア本部に戻った。

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