【文スト夢】その部下イケメン症候群につき要注意【中原中也】

狃伍話 ページ18

タオルで髪を拭きながら中也さんがお風呂から出てきた。

「水もしたたる良い男ですね、見惚れましたわ」

「………………」

……あ、あれ？

「…………………………なぁ」

タオルで顔を覆いながら中也さんが口を開く。

「は、はい……？」

「今洗濯機回してきたんだけどよ」

「？、はい」

「……が……脱いであって……」

なにが脱いであったって言ったのかしら？
聞こえなかった。

「なんです？」

「……だから、その…………手前、そのズボンの下って……まさか」

「ああ、はい、替えがなかったので穿いてn」

「言うなバッカ！！これでも穿いてろ！！バーカ！！！」

「ブフッ」

顔面になにか飛んできた。

…………。

「これ、中也さんの趣味ですか？」

「ああ！？ちげぇよ！！ぶっ飛ばすぞ！！姐さんに押し付けられたんだよ！！」

「なるほど……」

男物ではあるけれど、うさぎさんの可愛らしいもの。

「……手前ってどうしてそう無防備なわけ？」

「？、そんなつもりはないですけど……強いて言うなら作兄の影響でしょうか……」

作兄ほど天然な人間もそうそう居ないだろう。

「まあ！そんなにタオルを押し付けてはいけないわ！綺麗なお顔が傷ついてしまうわ」

「うるっせぇ！！さっさと穿いてこい！！」

タオルのひっぱりあい。
……負けた。
リビングから放り出された。

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