188 ページ39
♡♡♡
手を振って厨房から出ると双子がそわそわし始めた。尿意かよ。
『え、トイレ我慢してんの？』
｢あいつらに甘いよな。俺達には厳しいのに｣
｢俺達にはくれないのかよ｣
あーはいはい。喚くなウィーズリー。散々つまみ食いした人がなにいってんの。
でも、厨房のこと色々教えてくれたし美味しいものいっぱい食べれたから特別にあげる。
『ん、あげる』
2人に綺麗にラッピングされたメレンゲクッキーを渡す。別に最初から用意してたわけじゃないよ。
｢｢姫〜〜！！！｣｣
そんなことを知らず目を輝かせて尻尾を振る双子にハグされたのは言うまでもない。
1回寮にもどってスナックを置いてから取り巻きちゃん達を探す。
ほらほら餌だよー。まっくろくろのすけ出ておいでェ”ェ”ェ”！！！
メイが頭の中でまっくろくろのすけを手で潰す。あれ結構グ口だよね。やるなぁ。
ぐるぐる城を歩き回っているとやっと取り巻きちゃんのクラッブとゴイルを見付けた。
2人に近付くと奥にドラコの姿があるのを確認する＿＿が、目を疑う光景を目にした。
え、なんか女子がドラコ囲ってるんだけど。
大半がスリザリン生の女子がドラコに群がってなにやら楽しそうに話をしていた。当の本人を除いて。
あーあ、嫌なもの見ちゃった。ただでさえ今はドラコの姿見るだけでも嫌なのに。
でもドラコが嫌そうな顔してるからまだよかった。これで笑顔だったら病む。
……あの中のだれかとパートナーになるのかな。
嫉妬心がまたもや芽生える。私達はオタクと推し、そして友達。それだけなのに。
はやく私をみて。
｢るあ？そこで突っ立ってどうしたの？｣
『…えっ？あ、あぁなんでもない！』
クラッブとゴイルが不思議そうに私を見ていた。しまった、これじゃただの不審者だ。
もう1回さっきの方をちらっと見るとドラコの姿は無くなっていた。不満そうな女子達はいたけど。
クラッブとゴイルにメレンゲクッキーをあげるとこの子達も目を輝かせて嬉しそうに尻尾を振っていた。
ここはわんこしかいないのかい。猫はどこ。わんこ大戦争じゃん(？)
ドラコにも渡そうと思って取り巻きちゃん達と別れてドラコを探した。
曲がり角を曲がった瞬間、またもや目を疑う光景を目にした。
ドラコが女の子の腕を掴んでいたのだ。
メレンゲクッキーを危うく落としかけた。慌ててUターンして角に隠れる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 293人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩乃 - ほんっとに大好きです！！！！！もーまじ好き笑 甘酸っぱいけど甘さがちょうど良くてまじすきらぶ (9月11日 20時) (
レス) @page47 id: 39421c01f8 (このIDを非表示/違反報告)
綾乃 - まじで大好きです！！できれば更新続けて欲しいです🫶🏻🤍 ドラコ可愛い…あ、主人公の子も！！ (8月28日 18時) (レス) @page26 id: 39421c01f8 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - めちゃめちゃ主人公が可愛くて面白くて大好きですこの作品！！ (8月13日 20時) (レス) id: 0ffe35b8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます！！！(＞＜) これからも頑張ってください👊🏻💗 (2023年2月27日 19時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちるあ | 作成日時：2023年2月13日 0時
