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ザビニside
まだまだ先のことだが、3年生になるとホグズミードに行けると聞いてすぐにるあのことが頭に浮かんだ。
そして我慢出来ずにるあを誘ってみると、もしかしたらポッター達と一緒に行く、と言われてしまった。
だが、僕は諦めきれず今度はもし行く人がいなかったら、と誘ってみた。
するとそれなら、と了解された。
嬉しい反面何とも言えない気持ちになった。
何故ならきっと、るあは僕とホグズミードには行けないからだ。
ポッター達と行くか、又は他の人と行くか。
少しショックな気持ちを隠しながらスリザリンのテーブルに戻る。
するとマルフォイに話しかけられた。
｢おい、何話したんだ｣
｢大した事ないさ｣
そう言うと不機嫌そうに鼻で笑った。
こんなかっこ悪いこと言うわけないだろ。
マルフォイなら尚更だ。言ったらどうなるか予想が付く。
しかしマルフォイが他の女に興味を示すなんて珍しいな。いつもなら気にしないくせに。
もしかしてるあのことが気になるのか？
そうなるといくつか気になる点がでてくるが1番気になるのがある。
自分では自覚してないが、マルフォイの目線の向こうには必ずるあがいる。
欲張りだな、君には君にお熱のパーキンソンがいるのに。
｢僕はるあが好きだ｣
初めて見たときに、るあの笑った顔を見た。
胸がざわついた。体温も上がった。
その時分かったんだ。一目惚れだと言うことを。
｢だからなんだ｣
｢邪魔するなよ、僕は本気だ｣
｢…生憎だが、僕はあいつに好かれてる｣
今1番されたくなかった話をされる。しかも本人に。
少し前に風の噂でるあがマルフォイの事が好きだと聞いた。
本当は僕も薄々思っていた。だが信じたく、気付きたくなかった。
焦りと困惑が表に出ないよう、いつも通りの自分を演じる。
｢勘違いじゃなくてか？｣
｢そんなわけないだろ｣
随分と自信満々だな。
そのどこから来るのか分からない自信を僕にも分けて欲しいくらいだ。
｢だからお前には無理だ、諦めろ｣
｢やってみないと分からないじゃないか。それに狙ってるのは僕だけじゃないぞ｣
他の奴からも狙われている。
それはポッター達とよくいるツインテールの女の子が可愛いと噂されていたからだ。
しかもいつの間にかファンクラブが出来ている。
因みにこれは秘密だが僕はファンクラブ会員だ。
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作者名：ちるあ | 作成日時：2022年5月15日 23時
