ドラコの限界オタクちゃん【ハリーポッター】 (ページ50)

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♡♡♡

がばっと起き、辺りを見渡すとベッドの上だった。

なんだ、夢か。心臓ばっくばくなんだけど。冷や汗が止まらない。

『あれ…』

なぜか視界がぼやけて、頬が濡れていた。

あぁ、泣いてんだ。

『うっ…うぅ…』

涙が止まらなかった。

まだ寝ているハーマイオニーを起こさないように必死に声を殺して泣いた。

なんとか泣きやみ、落ち着きを取り戻した。

嫌な夢見ちゃったな。忘れたいのに。

あー、てか絶対目腫れてるじゃん。最悪。

それに変な時間に起きちゃったし。

今日授業さぼろうかな。目腫れてるし。

いややめとこ。絶対なんか聞かれる。

メイクで誤魔化せるかな。

そう考えながら窓を開け、空を見ると星が綺麗だった。

はぁ、ドラコに会いたい。

昨日会ってないし、声も聞いてない。

てか1時間目魔法薬学じゃん。しかもスリザリンと合同。

なんでよりによって今日なの。

ドラコに会えるのは嬉しいけどなんか複雑。

♡

朝食を済ませたあと、私はダンボールを持って校長室に向かった。

『レモンキャンディ』

合言葉を言うと階段が出てきて少し登る。

扉をノックして入ると、ダンブルドア先生はいなかった。てかダンボール重い。

『ダンブルドア先生…？』

｢おっと、来ておったか｣

名前を呼ぶと2階から先生がでてきた。

先生は私を見るとダンボールを浮かせた。

おお、魔法ってすごい。便利だな。

『忙しいのにすみません…』

｢気にせんで良かろう｣

やっぱダンブルドア先生優しすぎる。

そう思っていると先生は私をじっと見て言った。

｢昨日はよく眠れなかったようじゃな｣

突然そんなことを言われた私は戸惑った。

メイクじゃやっぱ誤魔化せなかったか。

『昨日はあまりいい日とは言えなかったので…』

｢君は特にそう感じたじゃろう…ハリーと亡き友を重ねてしまったのじゃからな｣

どくんと心臓がなるのが分かる。

えまって嘘でしょ、なんで知ってんの？

『なんでそれを…』

｢わしには全てお見通しじゃ｣

そう言ってダンブルドア先生はウインクした。

うっわかっこいい。言ってること怖いけど。

♡

授業が終わって今は休憩時間。

私はみんなと中庭のベンチに座っていた。

｢そういえば最近マルフォイと話してないんじゃない？｣

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