ドラコの限界オタクちゃん【ハリーポッター】 (ページ49)

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♡♡♡

『ごめんもう行かなきゃ！』

｢またね、楽しかったよ｣

私も楽しかった。特に死んだ顔のハリー。

あ、お見舞いの花渡そうかな。なにも渡してなかったし。

『オーキデウス(花よ)』

杖を取り出して呪文を唱えると、綺麗な花束がでてきた。

あの子のお墓参りのときにたまに使ってる呪文だからちょっと得意なんだ。

まあマグル界で魔法使っちゃだめだけど。

｢ありがとう！｣

『いいえ～、お大事に！！』

手を振りながら医務室をでて、走って大広間に向かう。

大広間に着くともうハーマイオニー達がいて、遅いから心配したって怒られちゃった。

そしてご飯を食べながら思っていた。

4人揃ってないとなんか静かだな。

もちろん3人でいるのも楽しいけど、なんか違和感がある。

やっぱ全員揃ってるのが1番だよね。

今日はハリーがいなくて寂しい夕食だった。

♡

｢ねえ、もし私が死んだらどうする？｣

一緒に遊んでるとき、急に言われた。

『んー、私も死ぬかも』

｢えっ、だめだよ！るあは生きて楽しい人生送らなきゃ！！｣

『……今も充分楽しいよ』

ほんとは気付いてた。雅が死のうとしてたこと。

でも気付いてないふりをした。

心のどこかで雅をもう楽にしてあげたいって思ってたんだと思う。

私は小学生のとき、いじめにあってた。

その時、私を助けてくれたのは雅だった。

私とは正反対で雅は人気者だった。

最初は自分をいいように見せてるだけだと思ってた。でも全然違くて、話すうちに私達は仲良くなった。

それが原因で雅もいじめられるようになった。

でも担任や周りの大人は助けてくれなかった。

そして夏休み中のある日、慌てたママから言われた言葉に頭が真っ白になった。

＿＿＿雅が死んだ。

は？ってなって、涙も出なかった。

でもお葬式で寝てるかのように目を閉じている雅をみると、涙が溢れて止まらなかった。

雅のお母さんからもらった手紙を読んでぼろぼろと私はまた涙を流した。

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るあへ

この手紙を読んでるってことは
もう私はこの世にいないんだね
今までありがとう。すっごく楽しかった
私の分まで幸せに生きてね
大好きだよ、るあ

雅より
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