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♡♡♡
出会いは最悪だった…らしい。
コンパートメントはどこも埋まっていて仕方なく誰かと一緒に乗せてもらおうと思い、目の前のドアをノックした。
座っていたのは3人で、慣れない英語で事情を説明したら軽く返事を貰えた。
自己紹介をして、新しい友達となった。
名前はハリー、ロン、ハーマイオニー。
私が日本人だってことを言ったら3人は驚いて、質問攻めをしてきた。
あーやっばい。全然聞き取れない。がんばって英語勉強したのにな…。
てかその前に私の格好のこと何も思わないのかな。
今日は入学当日だからチキってカラコンしかぶち込んでこなかったけど明らかにみんなと違う格好してる危なそうなやつだよ。
変な奴って思わないのかな。
そんなネガティブな思いを心の奥に閉じ込めながら雑談をしていた。
ホグワーツ城に着き、階段で待っていると誰かがハリーに話しかけてきた。
それは金髪オールバックとその取り巻き。
名前はドラコ、クラッブ、ゴイルって言うらしい。
金髪オールバックの子くそイケメンじゃん。
ドラコ・マルフォイね、よし覚えた。
あ、やばいなんかハリー達に言ってたけど聞いてなかったわ。
でもいい雰囲気じゃないのはすぐに察した。
金髪オールバックの子をガン見してると目が合い話しかけられた。
｢お前、名前はなんだ｣
『あ、え…私？』
｢他に誰がいるって言うんだ｣
『七瀬るあです…』
｢ななせ……珍しい名前だな…まぁいい、君も付き合う友達は選んだ方がいいよ｣
『あ、おっけー！ありがと〜』
ここで反抗するとめんどくさそうなので営業スマイルでそう言うと、金髪オールバックは満足そうに鼻で笑いながら去っていった。
ずっきゅーん♡
やばい、心臓うるさい。顔面かわいすぎるでしょ。刺さった推し決定！！！！！
｢なんなの…るあ、顔が赤いわ｣
｢なんだって！？つまりそういう事なのか！？｣
｢いやどういうことだよ｣
『んんんんかわいい〜〜！！！』
私が小さな声で叫んだ瞬間、3人の目が一気に見開いた。
今にもロンが叫びそうだったのを察して私は慌ててスマホを出し、記念撮影しようと提案した。
｢あれなんだっけそれ｣
『ん？スマホだよ〜』
｢それ魔法？｣
｢違うわ、マグル界のものよ｣
最後に私も知らないけどって言ったのは気にしないでおくね。私はなにも聞こえてない。
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作者名：ちるあ | 作成日時：2022年5月15日 23時
