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♡♡♡
夏休みが終わり、コンパートメントでスマホを見ながらゆっくりしていた。
｢クィディッチ・ワールドカップでの恐怖？｣
突然声を出したハリーにびっくりすると、遠くから車内販売のおばちゃんの声が聞こえてきた。
本を読んでたロンとハリーが慌ててポケットからお金をだす。
んー、魔法界のお菓子っておいしいのあるけど大体変な味だから口にあわないんだよね〜。
だから毎回買ってる2人には謎に尊敬しちゃう。
そんなことを思いながらスマホに視線を戻すと、ニャーニャー鳴きながらクルックシャンクスが私の膝に乗ってくる。
やだかわいい。ぶさかわ。
頭と顎の下を撫でるとごろごろと気持ちよさそうに鳴いた。するとなにかに肩を突かれた。
軽い痛みの正体はもかだった。なんだお前、嫉妬してんのか？かわいいやつめ〜。
今度はもかを撫でた。気持ちよさそうに目を細めている。私は今最高に気分がいい。
｢あの闇の印、誰が出したか分からないんですって。会場の警備どうなってたの？｣
｢厳重だったよ、パパが言ってた。なのにしてやられた…だから大騒ぎなんだ｣
ほぇー、防犯カメラとか置けばよかったのに。
言っちゃあれだけど結構魔法界って頭悪いよね。お前がいうなって感じだけど。
｢ハリー、シリウスに知らせておいた方がいいわ。ワールドカップで見たものを…｣
ハリーは少し考えたあと、シリウスに手紙を書いてヘドウィグに届けさせた。
それからホグワーツ城に着いて雑談しながら寮まで荷物を置きにいった。
はぁ、疲れた。でもこのあと宴が始まる。
｢るあ！何寝っ転がってるのよ！早く中庭に行くわよ！｣
『え、なんかあんの？』
｢全く、あなたはほんとに何も知らないのね…｣
さらっとディスられた気がする。
ハーマイオニーに腕を引っ張られて談話室で待っていたロンとハリーと一緒に小走りする。
中庭に向かう途中、ほぼ全員といってもいいほど人で溢れかえっていた。
え、まじでなにこれ。なにか始まんの？ライブ？有名人きた？それかデスゲームやんの？
｢よぉ、丁度今来たとこだぞ！｣
｢見ろよ、ボーバトンだぜ！｣
フレジョが空を見ながら言う。私も釣られて空を見ると馬車がペガサスに引かれてこっちに飛んでくる。
わあすごい。デズニーじゃん。
｢今度はダームストラングだ！｣
｢すっげぇ…｣
湖から大きな船が上がってきた。まるでカイブの海賊みたい。
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作者名：ちるあ | 作成日時：2022年12月28日 0時
