君が君じゃなければいいのに KS -2- (ページ10)

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57:仲良さそう-CY- ページ10

CYside

TAO「着きましたよ、」

ズータオがドアを開けてくれるやいなや、ダッと飛び出した。

CY「どこにいるかな、」

TAO「この前はこの公園にいらっしゃいましたけどね、そりゃ今学校か家かは存じ上げませんよ」

そうだよな…そんな都合よく「あ、いらっしゃいましたよ」

CY「うそ!!…隠れるぞ、っ」

そっと茂みに大きな体を隠して小さく覗くと、

「ギョンス、今年も雪降るかな?」

KS「どうでしょうねえ…、私としては降らないでいただきたいものです、」

「えーっ、なんでよぉ、綺麗でしょ?」

KS「…雪が降ればいつもお嬢様はお洋服をズクズクにされて雪だるまを部屋に持ち込んでびちゃびちゃにして「あー分かったからぁ///!!」

CY「(ぷはっ、かわい…(笑))」

あの執事さんに寄りかかって、楽しそうに散歩しているAさんが見えた。

…あの執事さん真面目そうだし大人っぽいし整った顔してるし…

それにすっごい優しそうだし、Aさん惚れちゃったりしてないかな

まさか…ね、

俺もさすがにお世話してくれるメイドさん達に惚れたりはしないし

しかもここはイケメン執事が多いっていうし、

うん、ないない…と思いたい←

だけど…見ていると、あまりにも仲が良くて。

「ギョンスったらお小言ばっかり、オンマみたい!!」

KS「事実を申し上げているだけですよ」←

「むうっ//」

KS「…ふふ、(笑)でも一番の理由は、

お嬢様が傷の痛みに苦しまれているお姿を見ているのがあまりにも可哀想ですから、

お嬢様を苦しませる雪は嫌いです」

「…そ、そっか…//

ありがとね、」

CY「(…なぁ、ズータオ

あの二人、超いい感じじゃない(泣)!?)」←

TAO「(だってあの執事さんはおぼっちゃまよりずっと大人っぽいですし(←)、おぼっちゃまよりずっとあのお嬢様のことを理解されてますし(←)、おぼっちゃまよりずっ「(あーもう分かったよ(泣)!!)」

やばい…心折れそう(泣)

…心なしかAさんのほっぺたが紅くなってる気がする。

寒いからだよななんて、何故か俺はこの状況に対する自分への言い訳を必死で考えていた