君が君じゃなければいいのに KS (ページ48)

今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:44,080 hit

45:諦めるな-BH- ページ48

BHside

「…A、」

目の前でビクッと肩を震わせる
…身分違いの、それでも好きな人

皆でイーシンヒョン特製の鍋をごちそうになった後、Aがよたよたと杖をついて部屋の隅に移ったのを見て追いかけてきた

…この部屋広すぎるから、皆からは遠くてほぼ二人きりみたいな感じ

BH「横座っていい?」

「もちろん、どうぞ」

BH「…さすがだな、ソファふっかふか(笑)」

「…ふふ、^^」

キレーだなぁ…昔はお嬢様って皆こんな感じなのかって思ってたけど、

やっぱりAはAだからこんなに魅力的なんだなって思う

BH「…ごめんな、ギョンスヒョンの前であんな…」

「なんで?ベッキョンくん何も悪くないじゃん。

…むしろ、私がごめんね?ベッキョンくんの気持ちも知らないで、無神経なことばっかり…」

BH「やめろよ、俺は最初から諦めてるんだから平気だし(苦笑)」

初めて出会ったのは幼稚園の時だったけど、

女友達に読まされた絵本でしか見たことなかったような、お姫様に会った気分だった

ほかの他の女の子達には無いAの雰囲気にすっかり憧れを抱いてしまってた

BH「…な、元気出せよ…どうしたの、」

「…ギョンス…もはや私が恋愛対象でさえないような言い方だった…」

BH「そんなことないって、」

俺はちゃんと分かってる、

あの人は確実にお前のこと好きだよ、A

幼稚園の時、Aの家で遊んでたら突然俺の手を引いて、小学校帰りのギョンスヒョンに紹介したA

その嬉しそうな顔を見た時、俺は"Aの好きな人はこの人だ"って気づいたし

それから少しして、ギョンスヒョンもAのことが好きだって気づいたんだ

でも、何がきっかけだったかが一向に思い出せない

とにかく…、Aの幸せは叶う可能性があるんだから、諦めてほしくない、

BH「A、

"頑張れ"」

「ベッキョンくん、」

BH「さっきのお礼…って、俺が言っても効果無いか(苦笑)」

「ううん、

頑張ろうって思えたよ、ありがとう^^」

BH「そっか、^^」

俺はA以上にAのギョンスヒョンを好きな気持ちが分かってるから

悲しい運命なんかたどってほしくないんだ