君が君じゃなければいいのに KS (ページ38)

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35:迷惑ばっかページ38

テーブルにそおっとカフェオレの入ったカップを置いて、杖の音がしないようにそろりそろりと近づく

「…だーれだっ、♪」

KS「わわっ(驚)!!」

後ろから目隠ししたらびくっとして、

頭が振り向いたのを確認して手をどけると、目をギョロっとさせて驚いている

KS「おっ、お嬢様…(驚)!どうして、」

「勝手に入っちゃってごめんね、ノック聞こえてないみたいだったから…」

KS「それは大丈夫ですよ、ですが…どうされましたか、?」

不思議そうな顔をして首を傾げるギョンス…かわいい、←

「あのね…

イーシンが、ギョンスにカフェオレ、」

KS「ああイーシンさんが…ありがとうございます、わざわざ運んできてくださったんですね、」

なんとなく自分が入れたとは言いづらかった

提案してくれたのもイーシンだし、

淹れ方を特訓してくれたのもイーシンだし。

そんな罪悪感に加えて若干の照れくささもあるのかもしれない

「ちょっと待ってね、そこに置いたの。取ってくるから…」

KS「そんな、私が自分で「大丈夫!」

だからかな、運ぶくらい自分でやりきりたいって無意味な意地を張ってしまって

心配そうにギョンスが見守る中、

カップをテーブルから取り上げて…

そこまでは良かったけど、今度は片手になって杖がうまくつけなくて

こけるこけるこけ「きゃっ、!!」

KS「お嬢様っ、!」

不安定な状態に足がふらついて前に倒れそうになって

思いっきり目の前の机の角に倒れ込みかけたのをギョンスが飛んできて受け止めてくれたんだけど、

『バシャッ』

熱々のカフェオレが半分ほどかかってしまった

「あ…っギョンス、ごめんなさいっ!!」

どうしよう、火傷してるかもしれない…!

…なんで何をやっても私は、ギョンスに迷惑しかかけられないんだろう…っ