君が君じゃなければいいのに KS (ページ34)

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31:寂しそうな笑顔ページ34

LH「では私は仕事があるので少しの間席を外しますね。少ししたらまた参りますから、お嬢様それまでここにいらっしゃいますか?」

「うん、ありがとうルハン」

KS「ありがとうございましたルハンさん…、」

LH「大丈夫ですよ、お嬢様と久しぶりに１日中過ごせて楽しいですから…では、^^」

ルハンが部屋を出てから、例のミニブーケを取り出した

「ねえ、ギョンス…これ、お見舞い」

体を起こしたギョンスに手渡すと、目をくりくりさせてじっと見つめている

KS「お嬢様が…私に、ですか、っ?」

「そうだよ、学校の帰りにお花屋さんに寄ってね?これが可愛かったから…ギョンスの好みじゃなかったらごめんね、」

しばらくブーケを見つめていたギョンスが、優しい笑顔になって

KS「ありがとうございます…っ、ものすごく…嬉しいです、^^」

ギョンスが"嬉しい"って笑ってくれたら、なんだか私まで嬉しくなる

KS「…あ、そうだ…お嬢様、っこれを持っていて頂けませんか…っ?」

突然ギョンスがブーケを私に渡してきた

「何…え、」

私の頭にふわっと替えのシーツを被せてきて

KS「…ふふ、お嫁さんみたいですね…っ^^」

「もうっ、なにそれ…(笑)」

『カシャ』

「…あーっ、ギョンス今撮ったでしょ!!」

急にカメラを向けてきたギョンスが、私のマヌケ顔(←)をシャッターにおさめてしまった

忙しい親の代わりに昔から使用人達が私の成長記録を写真に撮ってきてくれたから慣れてはいるけど

絶対今不細工だったし…(汗)

「消してよぉ、(苦笑)」

KS「消しませんよ、(笑)…とっても可愛かったですから…っ^^」

…何それ、

馬鹿みたいに真に受けて照れてしまう

「ギョンスも口がうまくなったね(笑)」

KS「いえ…ほんとに…っ本物のお嫁さんみたいにお綺麗です…、」

不意に下を向いたギョンス

…なんで、

なんでそんな寂しそうな顔して笑うの…?