君が君じゃなければいいのに KS (ページ33)

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30:努力しなきゃページ33

「ねえルハン、ここ寄ってっていい?」

学校からの帰り道。

ギョンスに何か買っていきたくて、ルハンに頼んでお花屋さんに寄った

「どれがいいかなぁ?」

LH「お嬢様がお選びになったものならなんでも喜ぶと思いますよ^^」

うーん…このミニブーケ可愛いな、

「これは?」

LH「綺麗ですね^^」

ルハンのお墨付きもあって、それを買った

「ただいま!」

「「おかえりなさいませお嬢様^^」」

「ねぇギョンスは?」

VT「お部屋ですよ」

ルハンを見上げると、頷いてギョンスの部屋まで連れて行ってくれた

LH「そうだ…お嬢様、私の後ろに隠れていてください^^」

ドアを開ける直前に、ルハンにそう言われて

…悪い顔してる…(苦笑)

ルハンの背中に隠れて部屋に入った

LH「ギョンスー、大丈夫か?」

ルハンが声をかけて、起き上がろうとしたギョンスを手で制した

…セーフ、見つかるかと思った(汗)

LH「具合どう?」

KS「大丈夫です…それより、っお嬢様は…っ?

嫌がらせされなかったかとか…っ、はぁ、お怪我なさらなかったかとか…っ」

ギョンスの口から出てくるのは全て私の心配で

胸がいっぱいになった

LH「それは…ご本人に直接どうぞ(笑)」

そう言ったルハンが、ぱっと私を前に出した

…え、今!?

「ル、ルハン隠れててって言ったじゃない//!」

KS「お嬢様…っ//!?」

ムクっと起き上がって初めて視界にルハンと私を捉えたギョンス

二人でルハンを挟んで睨むと、

LH「そんな怒らなくても…(笑)ほら、お嬢様。渡すものがあるんでしょう?」

さらっとかわして話題を変えられた

…ルハンめ…←

「ギョンスの横座っていい、?」

KS「どうぞ、」

ルハンに支えてもらって、ギョンスの枕元に腰掛けた

ギョンスのおでこに乗っていた、ぬるくなったタオルを手に取って

使用人達がしてくれていたように見よう見まねで、そばにあった氷水の入った桶で冷やして絞った

「これ、おでこに載せたらいいのね?」

LH「そうです、丁度いい大きさに畳んで…

…はい、そのくらいです^^」

KS「申し訳ございませんお嬢様…、」

頭を撫でて褒めてくれたルハンと、申し訳なさそうにするギョンスだけど…

甘やかされて育ってきたからかこんなことも一人で出来ないんだなって

努力をしなきゃって思った

ギョンスに似合うような女の子になりたいって、強く思ってしまってるから…