君が君じゃなければいいのに KS (ページ25)

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22:沈黙と出会いページ25

KS「お嬢様が…とっても大事ですから」

ギョンスが頑張って絞り出した答えを素直に受け入れられるほど私は大人じゃなくて

「分からないの…ギョンスも、それにルハンもチエンもみんなみんな。…嫌にならないの?こんな迷惑な私のお世話なんて…っ」

ギョンスが困ってるのはよく分かってる。でも…口は止まらなくて。

こんな歩けないお嬢様のお世話は大変だろうし

ギョンスに関しては自分から望んだわけじゃないのに

それに、ギョンスの本心が知りたかった

しばらく沈黙が続いていた時、ふと顔を横に向けると、道路の反対側の店の前で雨宿りをしている二人の男の人を見つけた

よく見えないけど…傘がないみたい

「…ギョンス、」

KS「…あっ、はい、!」

「ちょっと…あの人のところにつれてって」

ギョンスに捕まって近づいたら、

とてもいい身なりをしていて、しかももう一人は執事らしい格好をしていて

…どこかの御曹司さんだな、って思った

「…こんにちは、」

CY「え?…あ、ああ、こんにちは^^」

御曹司さんの方がこちらを見てニッコリと笑われた

…ものすごい美形。スタイルもいいし

執事さんの方もちょっと怖そうだけどすごく整った顔立ちだった

CY「急に降られて…困っちゃいますね(苦笑)全くうちのズータオは傘用意してないし…」

TO「いらないとおっしゃったのはお坊ちゃまでしょう」

CY「あっ、人前でお坊ちゃま言うな(笑)!!」

とても明るそうな人だ

「あの…良かったら、」

ギョンスの傘に入れてもらえばいいと思って自分の傘を差し出したら

CY「え…っ、いいんですか?」

私とギョンスを交互に見て戸惑ってらっしゃる

…大きな目だなぁ。キラキラしてる

「ええ、私はギョンスに半分入れてもらいます…いい?」

一応確認に振り返ると、"はい、"と笑顔で答えてくれて

TO「すいませんうちのお坊ちゃまがおっちょこちょいなもので「ヤー(笑)!!」

CY「なんかすいません…(苦笑)」

「いえ、(笑)」

なんだろう、すごく…人を楽しませるのが上手な人だと感じた

自然と周りの人を笑顔にしてしまう、そんな感じ