君が君じゃなければいいのに KS (ページ18)

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15:誰よりもページ18

LHside

気がつくと曲は終わりの方になっていて、

ギョンスがお嬢様をお姫様抱っこで抱き上げた

そしてくるっと二回転ほどして…

お嬢様の腰を支えて体制を傾け、ポーズ。

割れんばかりのものすごい拍手が鳴って

俺も負けじと手を叩いた

「ギョンス…ありがとう!!」

お嬢様がギョンスにお礼を言うといっそう拍手が盛り上がって

『いいお嬢様だな』

LH「もちろん…でもやっぱ自分のお嬢様が一番でしょ」

『そりゃ…でも、あそこまで使用人に優しく接してくれるお嬢様はなかなかいないから、お前は幸せ者だよ』

口々に執事仲間がお嬢様を褒めるのを見て、お嬢様を心底誇らしく思った

LH「お嬢様!!」

「ルハン!!」

車椅子を返しに来たギョンスとお嬢様を、いっぺんに抱きしめた

LH「二人共…最高でした^^」

「ルハンーっ♡」

お嬢様がぎゅうぎゅう抱きつかれて、ふと顔を上げると…少し寂しそうなギョンス

…可愛い奴め、(笑)

LH「(お嬢様…)」

「(ん、?)」

LH「(ギョンスにも同じことをしてあげてください)」

「(…でも…)」

LH「(はい?)」

「(…さっきかっこよすぎたから恥ずかしくて、//)」

…ニヤリ←

LH「(大声)それは本人に言ってあげてくださーい(笑)!」

「あールハン酷いっ(泣)!!」

お嬢様のお答えが可愛すぎて、わざとギョンスに聞こえるように言った

ギョンスがキョトンとした顔でお嬢様と俺を交互に見ている

「…ギョンス、」

KS「??…はい、??」

「…かっこよかった、(ぎゅうっ)//」

珍しく慌てふためいて真っ赤になるギョンス

KS「い、いえ…っ…お嬢様もとてもお美しかったです、」

「ほんと?…ギョンスが選んでくれたドレスだものね、^^」

KS「そうではなく…お嬢様ご自身の魅力ですよ、」

「…ありがとう、//」

へー、ギョンスがドレス選んだんだ。あまりに似合ってるからチエンさんが選んだと思ってた

やっぱりギョンスは誰よりお嬢様のことをよく分かってるな