君が君じゃなければいいのに KS (ページ15)

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12:歩けさえしたらページ15

JM「着きましたよお嬢様、」

パーティー会場まで送ってくれたジュンミョンがドアを開け「あれ…あれ、開かない(泣)!!」←

LH「全く…(苦笑)ほらジュンミョン貸して、」

…ルハンが開けてくれた(苦笑)

ジュンミョン達はドアの外だから聞こえないと思ってただろうけど、

窓空いてたから筒抜け…ジュンミョンドンマイ、(笑)

先に降りて待機してくれてたギョンスに掴まって車を降りた

ギョンスもルハンも、今日はタキシード姿だしいつもより髪を決めていてかっこいい

終わる頃に迎えに来るというジュンミョンを見送り、3人で会場に足を踏み入れたら

一斉に女の子達から上がる、黄色い歓声

『あっ、SM財閥の執事さん達よ！』

『さすが美男子揃いねぇ』

『『きゃーっ、ルハンー♡』』

LH「は、はは、こんばんは…(苦笑)」

…結局誰を連れてこようが、我が家の使用人は美男美女揃いなのでいつも囲まれてしまうけど、

特に人気のルハンがいる時はこの騒がれよう

KS「さあお嬢様、お手を」

『『羨ましい…』』

みんなも親切でかっこいい執事さん達がいるのに、私を羨ましいと言う

それどころか…

『ドレス姿に杖よw?』

『ダサい…w』

『SM財閥もいっそあの綺麗なメイド達を後継者にした方が見栄えいいんじゃないの(笑)?』

大抵私への中傷の言葉がヒソヒソと聞こえてくる

…ルハン…笑顔が怖いよ…←

「ちょっとルハン、せっかくのイケメンが台無しだよ(笑)?…私なら大丈夫、」

LH「ですが…、」

ルハン…そしてギョンスも、心配してくれてるのが分かるから

その気持ちだけで十分嬉しい

「ルハンはもう行かなきゃでしょ?頑張ってね」

LH「ありがとうございます、お嬢様もギョンスから離れないようになさってください」

「うん、」

ギョンスに促されて主催者側への挨拶を済ませて、

KS「お嬢様、今回は立食パーティーですのでお身体にご負担がかかります。ご遠慮無く私にもたれてください」

「ごめんねギョ「失礼ながらお嬢様、謝られるのは本日何回目でしょうか」

KS「お優しいのはお嬢様の長所でございますが…こちらもお嬢様のお力になりたい一心ですので」

「…ありがとう」

素直にギョンスに体重をかければ、優しい頬笑みで受け止めてくれて

私が一人で歩けさえしたら、ギョンス達の負担は減るのに

それでもニコニコとお世話してくれる使用人たちが、大好き