君が君じゃなければいいのに KS (ページ14)

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11:愛しい気持ちページ14

KSside

『コンコン』

「はーい、」

LH「お嬢様ー…?ふふ、流石お美しいです^^」

「ありがとうルハン、」

…ルハンさんは本当にかっこいい。まるで絵本から出てきた王子様だ

小さい時は僕もよくお嬢様と一緒にルハンさんに遊んでもらったっけ

たった二つ違いなのに運動も勉強もよくできて、その上優しくてイケメンで…
昔から憧れてた

LH「ギョンスくん、お嬢様をお車までお願いします」

KS「はい、」

杖で歩かれるお嬢様を支えながら部屋を出ようとした時、ルハンさんが僕だけに聞こえるように

LH「(ギョンス、今日お嬢様のこと頼むな)」

ルハンさんは同行しても、給仕のお手伝いなどをするため実質僕が唯一の付き人になる

KS「(はい…頑張ります)」

ルハンさんがいないのは確かに不安だけど…

ルハンさんは優しく微笑んで肩を叩いてくれた

たかがパーティーといえど、大事なお嬢様を託されている。

…責任重大、

KS「お嬢様、参りましょう」

ご主人様がリハビリになるようにとお嬢様のお部屋を二階にされたため、玄関に出るのも一苦労だ

「…はぁ、」

KS「お疲れですか?」

大抵この広い踊り場でひと休みするか、僕にもたれてもらう形で休んでいただく

確かに大変じゃないと言ったら嘘になる。でも…

「ごめんねギョンス…いつもありがとう」

KS「お嬢様は遠慮をされすぎです。私は使用人なのですから…もっと命令してくださってもよろしいのですよ」

「命令だなんて…、大好きなギョンスにそんな事したくないよ」

とっても可愛く微笑んで、僕を見上げるお嬢様

この方への愛しいと思う気持ちの強さのおかげで、僕はちっとも苦痛に思わない