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〇兄の友人に恋する話2 🦁 ページ27







「俺が居ない数分の間にこんな事になってるなんて……」



なんて部屋の隅でメソメソしているのはアイスとジュースを私の分のまで買ってきてくれた大変優しい兄。

帰宅したら妹が自分の部屋で寝ていたはずの友人に抱きしめられて死にかけになっていたらまぁそりゃ驚くよね。ごめんって泣くなよ。



🦁「お前マジで気づいてなかったの?」

何故かベッドの上で正座している樹くん。

兄が部屋に入ってきて「ウワーーッ!!」と叫んだ瞬間飛び跳ねて反射的に正座していたのが背後にキュウリを置かれた猫っぽくて、思い出すだけでめちゃくちゃ面白い。今頃ジワジワきている。しかし今や完全に兄をいじるつもり満々の顔だ。



「気づかなかった……Aがお前を好きな事しか……」
『ちょっと飛び火!!』
🦁「ふうん」



ほらー!樹くんの標的が私になっちゃったじゃないか!すっごいニヤニヤしてる!
両想い……にはなったわけだけどそういうのバレるの恥ずかしいじゃん!



🦁「俺最近お前と遊ぶのよりAちゃんに会う目的でお邪魔してたけど」
「うそーん!!」
🦁「冗談」
「な、なんだ冗談k」
🦁「半分ね」
「俺の心を弄ぶな!!」



あーあ、メソメソどころか床に突っ伏してスンスン言い始めちゃった。樹くんが居る時のお兄ちゃんってこんな感じなんだ……ちょっと面白い。







そんなに年齢も変わらない(樹くんに至っては同い年)のに「あとは若い二人で」などと部屋を追い出された私たち。リビングにいて親が帰ってきても気まずいのでとりあえず、と私の部屋へ。

しかし何故かその自室で後ろから拘束……基、後ろから抱きしめられている私。いや全く動けないし拘束で合ってるのか。そろそろ心臓が壊れそうだから一刻も早く離して欲しいんですが。



『じゅ、じゅりくんそろそろ離して……』
「……だめ」
『なんで……?』



ひーっ!背中におでこ擦り付けないで!なんで急にこんな猫みたいに可愛いことするの〜!



『お願いだから一旦離してぇ……』
「やーだ。やっと捕まえたんだからそう簡単には離したくない」
『…………ん?』
「ん?」
『やっとって……私たち半年前に出会ったばかりだよね』
「…………Aちゃんいい匂いする〜」
『話そらさないで、ってか嗅がないで!ギャーッやめて!』

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設定タグ:SixTONES , 夢小説   
作品ジャンル:タレント
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作者名: | 作成日時:2022年6月9日 1時

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