侑くんのファン辞めたい。2 【角名倫太郎/宮侑】

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裏庭に着き、




偶然にも空いていた2人でベンチに腰をかける。









侑｢...んで、話って何や？｣









『...うん。あのね、









侑くんとの勝負、辞めたいの。』









侑｢...そ、っか｣









『...侑くんは凄く優しいし、バレーしている姿もカッコイイと思う。...私には勿体ないくらい。








だけど、私、自分の気持ちに嘘はつきたくないなって。...ごめん、すごい勝手で...』









侑くんなんて思うのかな。




...途中でやめて、最低やなって思うかな...？









侑｢...なんやろ、悲しいはずやのに...









優しいとかカッコイイとか言われて、...むっちゃ、嬉しいし...、ごちゃごちゃや俺...｣









侑くんはぎごちなく笑っているけど、



声はどこか切なげで...





伝えたのは私なのに


こっちが泣きそうなる...。









侑｢...Aちゃん。｣







『...ん、？』








侑｢...俺は、いつでも待ってるからな。｣







『...え、？！』









侑｢...好きな人奴、いるんやろ？






もし、ダメだったら俺が胸貸したる！｣








なんで。


私は、...散々、侑くんの心を踏み躙ったのに...、


優しすぎるよ侑くん。









『...っ、うん、ありがと...』






侑｢ええんよ、



...好きな人には笑っててほしいやんか｣






『...っ、』




す、好きな人...、


はっきり言われると、やっぱりなんかくすぐったいな。

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