10.私の天使 ページ10
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『…!?け、研磨クンはどこでそんな言葉覚えてきたのカナ!?』
「バカにしないで」
『バカになんてしてない!てゆーか、』
研磨が ん? と私の顔を見た
その顔があまりにも綺麗で私は思わず目を逸らしてしまった
「なんで目逸らすの…」
研磨が少しだけシュンとしたのが分かった
『かっ…、かっこよくなってて顔見れないの私の方だから!!!』
思わず叫んでしまったけど、しょうがないじゃん
研磨がかっこいいんだもん
でも研磨は何も反応してくれない
聞こえなかったのかな…
『聞こえてなかった?研磨がかっこよく「聞こえてたから!」』
研磨が珍しく大きな声出すから肩がビクって動いた
怒らせたかと思って顔を覗いたら、
研磨の顔がほんのり赤くなっていた
『え、研磨…もしかして』
「言わないで」
ほんと、可愛いなぁ研磨は
『照れてますか?』
「照れてないし」
『照れてるし』
「照れてない。てか、こーゆーやり取りクロともしたことあるんだけど」
『あ!そういえば黒尾さんと登下校一緒にしてる?』
「うん」
『良かったの?黒尾さんも一緒に帰らなくて』
研磨はいきなり私の顔をじーっと見てきた
「…Aは」
『ん?』
「俺と2人で帰りたくなかったの?」
『え、そんな事ないよ!?』
「じゃあいいじゃん」
『でも黒尾さんに申し訳ない気もする…』
「久しぶりにAと会えたし、俺は2人で帰りたかったから…」
研磨は私の裾をクイッと引っ張って
首をコテっと傾げながら
「だめ?」
と言ってきた
『〜〜〜〜っ!!!』
この孤爪研磨という男はほんとにずるい。
あざといんだよ、することが。ただでさえイケメンで可愛い顔面国宝がそんな技使うとか…。
研磨は私の天使だ
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澪 - めっちゃきゅんきゅんしました!面白かったです!更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月30日 22時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりも | 作成日時:2020年5月6日 14時