あの日の貴方と今日の貴方【孤爪研磨】 (ページ4)

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4.忘れないページ4

｢…ついたよ。ここからは1人で帰れる？｣

『うん！ありがとう！』

｢どうしたしまして｣

『お兄ちゃんのお名前知りたいな』

｢…孤爪研磨｣

『けんま！わたしは水瀬Aっていうんだ！』

｢そっか｣

『また研磨と遊びたい！』

｢うん｣

『だからこれから、にちよーびは六角公園であそぼーね！』

｢えっ｣

『だめなの？』

｢別に…、そういうわけじゃ『じゃあ決まり！』｣

その日から強引な私の強引な約束の仕方によって、
毎週日曜日は研磨と遊ぶ日になった

研磨のことをもっと知りたかった私は色々なことを教えてもらった

ゲームが大好きなこと
アップルパイが好きなこと
クロという研磨より1つ年上の友達がいること

研磨を知っていく度にどんどん好きになっていった

そして小3の秋、

『私ね、大人になったら研磨とケッコンする！研磨が大好きなんだ！』

｢うん。俺もAのこと好きだよ｣

あの時研磨は私に合わせてくれていただけかも知れないけど、私にとっては忘れられない言葉になった

そしてその言葉を最後に研磨とは会えなくなった

引越しが決まったからだ。
研磨にお別れの挨拶をしに行こうとも思ったけど会ったら泣いて困らせちゃいそうだったから

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『研磨、私まだ貴方のこと覚えてるよ』

『ずっとずっと、好きだよ』