22.2人きり ページ22
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「A、帰ろう」
『うん!』
部活が終わり約束通り研磨と2人で帰ることになった
久しぶりに2人きりだから何を話せばいいかわからなくてお互い無言になった
「ねぇ」
先に沈黙を破ったのは研磨だった
「やっぱり気になるんだけど、なんで今日そんなにぼーっとしてたの?」
『…ほんとになにも無いよ』
研磨にいつ告白したらいいのって悩んでた。とか言えるわけない
「…おれ、口下手だし面倒くさがりだけど、その…なにか悩んでるなら聞くよ」
『うん…。ありがとう研磨。』
あぁ、やっぱり研磨は優しい
その昔から変わらない優しさがもっと好きにさせてくる。
『研磨って好きな人とかいるの?』
聞くつもりのなかったことを聞いてしまった
もし好きな人がいたら自爆するだけなのに
研磨もびっくりした顔でこっち見てるし、、
やっちゃった。
『…待って、やっぱり今のなし』
「いるよ、好きな人」
『…え?』
その研磨の一言で胸がズキっと痛んだ
痛い、苦しい
嘘だ。嘘って言って欲しい。
でも…
『…そっか!お、応援してるね!』
私なりに精一杯の笑顔で応援した
「…今、おれの目の前にいる人だよ」
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澪 - めっちゃきゅんきゅんしました!面白かったです!更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月30日 22時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりも | 作成日時:2020年5月6日 14時