3.記憶 ページ3
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「学校楽しくなりそうでよかったわねぇ」
『うん!』
入学式が終わり、帰りの車の中でお母さんに話しかけられた。
「あとあの初恋の男の子、には会えそうなの?」
『うーん、相手私より1個歳上だしなぁ。高校だって絶対違うし。東京に帰ってきたのはいいけど会える気がしない、、』
それに会えたとしてもあっちは覚えてるかなんて分からないもんね
「まぁそう落ち込まないのよ。なんだかんだ世間は狭いわよ?」
『うん、。』
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私が初恋の男の子 “研磨” と初めて出会ったのは小学校2年生の頃
『うわあああああああんっ』
晴れた日曜日。お使い行けるもん!と元気よくお家を出たのはいいけど分からない道に入り迷子になって泣いていた時だった
「…迷子?」
おずおずと黒髪でセンター分けの男の子が話しかけてきた
「あの…大丈夫?」
心細かった私は思わずその男の子に抱きつきに行った
「うわっ、びっくりした…」
『私ね、迷子になっちゃったの…うわああああん』
急に抱きついた私を抱きとめながら
よしよしとぎこちなく撫でてくれた
「家の近くになにか公園ある?」
『六角こーえんがあるよ』
「そこか、分かるよ。一緒に行こう」
手を繋いでそこの公園まで連れていってくれた
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澪 - めっちゃきゅんきゅんしました!面白かったです!更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月30日 22時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりも | 作成日時:2020年5月6日 14時