あの日の貴方と今日の貴方【孤爪研磨】

16.理由 ページ16

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今、音駒ＶＳ烏野の練習試合が行われている


最初こそ日向と9番のセッターの子の速攻に驚き、烏野のペースに飲まれていたものの、研磨の鋭い観察眼による


「翔陽が攻撃の軸なら止めちゃえばいい。縦横無尽に動かれて捕まらんないなら、その動く範囲を狭くしちゃえばいいよ」



この言葉でいつの間にか犬岡が日向の速攻に追いつけるようになっていた




『犬岡も凄いけど、やっぱり研磨の観察眼はすごいな…』



思わず私はぼそっと呟いた



さっきなんで少し不機嫌だったんだろう


日向の事が嫌いという訳では無いだろうむしろあの人見知りの研磨が心を開きつつあった

今の試合も時々日向と言葉を交わしているのを見かける





『うああああ！！やっぱり私が原因ですよねぇぇぇえ！！』




思わず叫んでしまい近くにいた烏野のすごくすごくすごーーーく美人なマネージャーさんをビックリさせてしまった



「だ、大丈夫？あと今の音駒の得点だよ。」



『ひっ、ごめんなさい！取り乱しちゃいました』



ぺこりと頭を下げ得点板に目を移した





とりあえずあとで不機嫌の理由聞いて、そっから謝りに行こう…

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