検索窓
今日:5 hit、昨日:13 hit、合計:427,738 hit

ページ33

技を出して落下の衝撃を抑え、地に立つ。


それは城の中のようだった。


そこらじゅう鬼の気配だらけで胸騒ぎがする。












雑魚の鬼の首を斬っては進んでいく。


誰か居ないかと城の中を走り回っていると、カラスが騒ぎ出した。




「カァ!胡蝶シノブ死亡!!」




貴『っ…!(胡蝶さん…!!)』




走りながら涙が零れ落ちていく。


胡蝶さんはあんな私を受け入れてくれた数少ない人だった。


初めて会った時から美しい人だと思った。


それと同時に、私と少し似ている人だった。


自分を偽っていたこと。


最愛の人を理不尽に亡くしたこと。


どちらもボロボロな心だったからこそ、通じる何かがあったのかもしれない。


だれよりも私の気持ちに気づいてくれていた、唯一の理解者だった。


あの時、どうしても『一緒に生きましょう』って言えなかった。


胡蝶さんはどこかへ消えてしまいそうだったから。


思い出に浸っている暇ではないのはわかっている。


けれどきっと、以前の私とは違うからきっと涙が溢れたのだ。

参→←壱



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (517 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
753人がお気に入り
設定タグ:煉獄杏寿郎 , 鬼滅の刃 , 双子
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

明朱(プロフ) - シャリファさん» 観賞用のみでしたら、可能です!転載などは不可です、ごめんなさい! (2022年10月15日 1時) (レス) id: 7877c5d22d (このIDを非表示/違反報告)
シャリファ(プロフ) - 初コメ失礼します!作品とても感動いたしました!絵めっちゃ上手ですね!見るだけなので保存してもよろしいでしょうか? (2022年10月14日 22時) (レス) @page42 id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
明朱(プロフ) - まゆゆさん» ありがとうございます!笑笑楽しんでいただけてよかったです! (2021年7月30日 0時) (レス) id: 7877c5d22d (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆ(プロフ) - 作者様に泣かされたぁぁぁぁぁ(泣)良い話過ぎる! (2021年6月19日 1時) (レス) id: b7969430ca (このIDを非表示/違反報告)
明朱(プロフ) - 猫築かなめさん» そんなに言って貰えると本当に嬉しいです。作品作り、頑張ってください! (2020年8月21日 1時) (レス) id: 7877c5d22d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:明朱 | 作成日時:2019年10月2日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。