肆 ページ30
柱稽古で道場に人が溢れ返っていた。
その中にもあの三人は参加していた。
貴『来てくれたの』
炭「はい!」
伊「俺様が来てやったぞ炎柱…!って、お前煉獄じゃねぇ…。誰だてめぇ!」
炭「煉獄さんの妹だ!!前にも会ったことあるだろ!!」
伊「知らねぇ!!」
善「ひぃいい!おっかない人だぁ…」
そういえば、前にも蝶屋敷でこんな事をした気がする。
稽古の内容はただひたすら素振り方を限界まで出し続けるという単純に死にそうになる鍛錬だ。
*
数日間、みっちり扱いてやると善逸や伊之助はもはや抵抗する気力すら残っていなかった。
善「食べる事だけが楽しみだ…ご飯が美味しい…」
この通り善逸は涙を流しながらご飯を噛み締めるという状態で、私の柱稽古を受けた人達はもはや極限状態だ。
柱稽古が一通り終わると、柱同士でお互いを高め合うよう手合わせすることが多くなった。
その日は冨岡さんとの稽古だった。
喋るのが苦手な冨岡さんと私は相性悪いように見えて実はそうでもない。
お互い喋らないで読み合いをしながら行動するので逆に相手の事をよく知ることになった。
木刀を構えると、即座に闘いが始まり、両者一歩も引かない平行線だったが冨岡さんの一瞬の隙をついて私が冨岡さんの竹刀をはじき飛ばす。
冨岡の腹の上に馬乗りになり、竹刀を顔の隣に突きつけた。
貴『すみません、少し力が入りすぎました。』
さっと立ち上がり、体制を立て直す。
冨「お前…」
冨岡さんは何かを言いかけたが、そろそろ帰りの時刻だと気づく。
貴『すみません、千寿郎がお腹空かせていると思うので帰りますね』
冨「あぁ…。」
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明朱(プロフ) - シャリファさん» 観賞用のみでしたら、可能です!転載などは不可です、ごめんなさい! (2022年10月15日 1時) (レス) id: 7877c5d22d (このIDを非表示/違反報告)
シャリファ(プロフ) - 初コメ失礼します!作品とても感動いたしました!絵めっちゃ上手ですね!見るだけなので保存してもよろしいでしょうか? (2022年10月14日 22時) (レス) @page42 id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
明朱(プロフ) - まゆゆさん» ありがとうございます!笑笑楽しんでいただけてよかったです! (2021年7月30日 0時) (レス) id: 7877c5d22d (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆ(プロフ) - 作者様に泣かされたぁぁぁぁぁ(泣)良い話過ぎる! (2021年6月19日 1時) (レス) id: b7969430ca (このIDを非表示/違反報告)
明朱(プロフ) - 猫築かなめさん» そんなに言って貰えると本当に嬉しいです。作品作り、頑張ってください! (2020年8月21日 1時) (レス) id: 7877c5d22d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:明朱 | 作成日時:2019年10月2日 20時