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ベルモットに呼ばれた場所は普段とは違って意外にも人が多い昼間の公園だった。
「あのお方からの命令よ。この子を組織のスパイとして育てなさい、ですって」
「僕にそんな大役務まらないですよ」
拒否する姿勢だったが、どうやらもう決定事項だったようで。
「こんちくわ」
こんな頭の悪そうな挨拶をどこで覚えてきたのだろうか。
「Good luck」
「ちょっと…!」
ベルモットはAの頬にキスをすると、Aを置いてその場から離れる。
「よろ」
どうすればいいんだこれ…
これにはあの完璧なトリプルフェイスの降谷零でも困り果てた。
家に連れて帰ると、家で留守番をしていたハロはAに飛びついた。
「こら、ハロ!!」
ハロに押し倒された子供は顔を舐められていた。これは泣き出すのではないかとひやひやする。
「よすよす」
しかし、少女は動じなかった。それどころかハロをもう既に手なずけている。
「それで、君の名前は?」
「A」
「苗字は?」
「えーっと…うーんと…」
いつまで経っても思い出す気配がない。恐らく知らないか覚えてないのだろう。
「じゃあ、君は今日から安室Aだ。いいな?」
「らじゃ」
大人しい子供なのは不幸中の幸いだったが、先が思いやられる。
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ヴァイオレット(プロフ) - 作品とっても面白かったです!お疲れ様でした! (2023年1月18日 19時) (レス) @page33 id: 5d40b73d38 (このIDを非表示/違反報告)
明朱(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます!直しました! (2023年1月4日 22時) (レス) id: 08199dcf3a (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 役10年じゃなくて、約10年です。 (2023年1月4日 16時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明朱(プロフ) - 冬眠。さん» ありがとうございます!多忙ですが、ぼちぼち書いております! (2022年12月28日 22時) (レス) @page20 id: 08199dcf3a (このIDを非表示/違反報告)
冬眠。(プロフ) - めちゃめちゃこの小説好きなんです…‼更新待ってます‼‼ (2022年12月27日 21時) (レス) @page19 id: 4f6fc34427 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:明朱 | 作成日時:2022年5月17日 19時