過去編2(続) ページ4
新「この指の、たこは?」
指のタコをみて、そういった。
貴『この指のたこ、弓道をやってたらできたんです。』
新「へぇ、弓道やってるとそんなのができるのか」
この後も、いろいろ弓道のことについて彼女は語った。
貴『貴方は、なにか好きなものとかあるの?』
新「俺は、シャーロックホームズが好きで、ホームズみたいになりたいんだ。平成のホームズにな!」
貴『すごい。なりたいもの、あるんだ』
生暖かい春の風が彼女の髪をなびかせる。
新「えっと…貴方は…」
貴『高橋A。一応、日本人の血があります』
外国育ちのハーフだろうか。
新『俺は工藤新一。ところで、Aさんはなりたいもの、ないの?』
貴『私には、なにもないから…今は何にもなれない』
どういうことだろう。彼女は悲しそうな顔をした。
新「Aさん、好きなものが活かせるもので、いいんじゃないかな?Aさん、運動神経良さそうだし、色々できるよ。」
貴『そうかな、私にできること、あるかな…』
すこし笑を零すA。なにか安心したような、そんな顔だった。
それからというもの、俺は中学で部活も勉強も忙しく、会ったとしても彼女とは長話はできず、いつの間にか何年も会っていなかった。
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いおり(プロフ) - 村人さん» ありがとうございます!! (2017年7月8日 8時) (レス) id: 7877c5d22d (このIDを非表示/違反報告)
村人 - 風間さんじゃなくて、風見さんだったと思います。 (2017年7月1日 17時) (レス) id: 67f5f1733c (このIDを非表示/違反報告)
いおり(プロフ) - りんさん» ありがとうございます!がんばりますー! (2017年6月5日 20時) (レス) id: 7877c5d22d (このIDを非表示/違反報告)
りん - 続編おめでとうございます続きが楽しみにしてます (2017年6月5日 6時) (レス) id: aa9084d7b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこ魂 | 作成日時:2017年5月13日 21時