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鳳凰3 ページ4

煉「A!!」





彼の声が後ろから聞こえ、私の背中の傷を見てしまったようだ





煉「すまない...女性にこんな傷を負わすとは




男として不覚だ



責任を取る」






悲しげな声から伺えるのは安堵の声と申し訳なさそうな気持ち





別に、これぐらいの傷大した事ないのに




「いいのよ杏寿郎、貴方が元気なら私はそれでいいの」





強がらなければ、また怒られてしまう



そう、お母様とお父様、いつも笑ってくれていたお兄様に




煉「婚約しよう、一生をかけて償うつもりだ」






ふと、彼がそう言った





婚約?結婚??


あぁ、この人はどこまでも人に尽くす人ね




でもこの時の私は甘えていたのかもしれない




彼は私が好きで婚約しようと言った訳では無い事ぐらい私はわかっていた




こんな傷を抱えながらでは他の殿方からの求婚は
きっと無いだろうから



その責任を負ってこんな事を言ったことぐらい



私はわかっていたはずだ




だけど、これであなたの傍にいられるのなら




利用する他ないと考えてしまった





つくづく性格の悪い女よね




「フフ、じゃあ婚約して」





普通の女なら、この傷の痛みは死に匹敵する程だろう





だけれど、私鳳凰家の体は特殊だ









煉「...また出来てしまったな」




「かっこいいでしょう??勲章よ、これも」





私の背中には鳳凰が傷跡を埋めるように浮かび上がった




傷は完治していないが、この特異体質のおかげで


私は生き長らえてきた




代々、皆こうして傷に刺青のような後ができる









これが、鳳凰家の代償と分かるのは後後の話であるが

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作者名:ゆら | 作成日時:2019年10月8日 22時

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