検索窓
今日:13 hit、昨日:7 hit、合計:23,485 hit

ページ8

・ 甘露寺 side


「お前が隠のくせに任務に行くって奴か」



任務が終わって隠の人たちが来た。
隠は私たちにはできない、事後処理をテキパキとこなす、鬼殺隊には必要な部隊。
その中で任務にも行っている女の子、最上Aちゃんに声をかけた隊士がいた。



「弱いくせに調子に乗るなよ。お前らはこうやって地味に仕事をしてればいいんだ」


「ちょっと…!」


どうしてそんなことを言うのかしら。流石に黙っていられないと思い、私はその人に言い返そうとした。
それでも、それはAちゃんによって遮られちゃった。



「それよりも貴方の手当てを先にさせてください。これも隠の仕事ですので」



傷ついているはず、それでも笑ってその人のことを心配していた。
罪悪感が芽生えたのかしら、その人は大人しく隠の人に手当てをしてもらっていた。



「…貴方の言う通り、私は弱いですが…。鬼を倒したいという気持ちは一緒なんです。任務に行くことはやめません」


「…そうかよ」



そう言われるのは仕方ないと、慣れているような口ぶりで話す。
そんなことないのよ、Aちゃん。貴方は弱くないの。
鬼殺隊に弱い人なんていないの。隠の皆も強い心を持っている。



「恋柱様、ここはもう大丈夫ですのでお戻りになりお休み下さい」


「…Aちゃんはこれから任務に行くの?」


「隠として、ですけれど」



鬼と戦わないでいいという気持ちと、鬼と戦いたいという気持ちが葛藤でもしているかのように、複雑そうな笑みを浮かべた。



「…それでは我々はもう向かいます。恋柱様、失礼しますね」



そう言うと、Aちゃんは隠の人たちと南南西の方へ向かった。
そういえば最近、冨岡さんがAちゃんと仲が良かったわね!
彼女の今の様子を話したら、きっと共感してくれるわ!

捌→←陸



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
325人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇 , 水柱
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

義勇と杏寿郎推し - むっ!これは完結か?よもや、よもやだ!初めましてだな!煉獄杏寿郎だ!これからも心を燃やして頑張れくれ!じゃあな! (2021年8月4日 7時) (レス) id: 2a3c5f3e4e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:わたあめ | 作成日時:2021年6月27日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。