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「…お前は炭治郎たちと仲がいいのだな」
「は、はい!歳が同じということもあり、仲良くさせてもらってます」
炭治郎たちと同い年。それであんなに指示を出したりしていたのか。隠の奴らからも慕われているんだろうな。
「それでは私はここで失礼します」
「…また話そう」
誰かにこんなことを言うのは初めてだ。
どうして話したいなんて思ったんだろうか。
口からすんなりと出たその言葉に、Aは遠慮がちに頷いた。
俺はAが任務に向かった先をしばらく見つめた。
アイツの実力はどれくらいなのだろうか。
怪我しないで帰って来れるのか、心配だ。
「いつまでそうしているつもりですか?好きなんですか、彼女のこと」
「…胡蝶か。ただ心配なだけだ」
そうだ、心配なんだ。理由があって隠になったはずなのに、なぜ任務に行くのか。
無理していなければいいが。どうしても心配になる。
「他の人が同じ行動をしたら、心配しますか?」
「…」
俺は胡蝶の問いには答えなかった。いや、答えられなかった。
心配したとしても、こんなに心配するだろうか。きっとしない。
Aだから、心配なんだ。
どうしてAだからなのか、そんな気持ちになる理由は俺はまだ知るわけもなかった。
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義勇と杏寿郎推し - むっ!これは完結か?よもや、よもやだ!初めましてだな!煉獄杏寿郎だ!これからも心を燃やして頑張れくれ!じゃあな! (2021年8月4日 7時) (レス) id: 2a3c5f3e4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わたあめ | 作成日時:2021年6月27日 20時